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「最初は『大丈夫かな?』って思っていましたが、寮暮らしですし、上が『やる』って言ったので従ってます。女の子たちはウリ掛け(ツケ払い)で、けっこう来てますね。夜中とか遅い時間はやはり客も多く、満席になります。(客は)コロナを忘れたいようで、浴びるように飲んでいます」(新人ホスト・C氏20代)

 感染リスクがあっても営業するのにはワケがあるという。

「お客は店が開いていないと他のところに流れてしまう。お客を繋ぐために、自分の家だったり、ホテルだったり、外で(客に)会わないといけない、でも、それだと金にならないし、感染リスクもある。だったら店が開いているほうが助かる。売れっ子のホストほど店に来ていますよ」(前出・A氏)

 ホストクラブのオーナー・D氏(40代)もこう話した。

「ホストクラブの営業はランニングコストが高い。家賃が100万円以上したり、看板や広告費などもかかる。だから、いつ入金されるかわからない給付金などアテにしていられない。店を早く開けないと従業員(ホスト)も他の店に引き抜かれて移籍してしまう。開けるしかない」

「この街にリスクは付き物」という歌舞伎町の理屈

 だが、ホストクラブの多くは雑居ビルを間借りし、窓もない密室空間で営業している。ホストたち自身は感染リスクをどう考えているのか。

出勤する歌舞伎町のホストたち ©文藝春秋

「ホストもお客もだいたい歌舞伎町で生活しているんですよ。みんな街から出ていないから、迷惑はかけていない。僕としては歌舞伎町だけ封鎖すればいいと思う。コロナにかかっても免疫があるヤツが残っていけばいいし、運が悪いヤツがかかる。そもそも水商売は運みたいなものですから」(前出・B氏)

「歌舞伎町って、ボッタクリやポン引き(客引き)がいたり、騙し騙されるのが当たり前で他人のことなんて構っていられない。借金で飛んじゃうヤツや死ぬヤツだってよくいるし、コロナになっても感覚が麻痺したままですよ。金が欲しくてこの街にいるんだから、リスクは付き物ですね」(前出・D氏)

 歌舞伎町にも、感染拡大防止のため涙を呑んで自粛しているたくさんの店が存在する。だが一方で、こんな身勝手な“歌舞伎町のルール”を主張するホストが大勢いるのも事実なのだ。

 4月と5月に放送したインターネット番組「文春オンラインTV#2#7」では、いち早く新型コロナの「夜の街」感染問題を取り上げました。ぜひご覧ください。
 

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