光陰矢の如し、あれよあれよという間にもう梅雨ですね。突然の雨に翻弄されて、ムシムシの暑さに淡いブルーのシャツも、肌に貼り付いて汗染みが滴り落ちたり。

 この時期はなにかと不快指数が高まりやすいですが、美容師からしても湿気は大敵です。

 いったい、梅雨時のヘアスタイルはどうしたらいいのか。

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 正直言うと、今の美容界の技術や科学では、湿気には抗えません。髪の毛は多湿に影響を受けやすいのです。

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 なので、これから挙げるどの方法も特効薬とは言えません。ヘアセットした朝はビシッと決まっていても、夕方にはどうしても崩れてしまいやすいです。それでも、やるのとやらないのとでは大違いな対処法を2つご紹介します。

スタイリング剤なら重めのものを

 男性ならジェルで固めるのが一番手っ取り早いでしょう。パキッと固まるジェルは髪の毛をコーティングして、湿気の影響を受けにくいのでオススメです。絵のように後ろに流すスタイルであれば、ビジネスシーンもプライベートも両用できます。

パキッと固まるジェルは髪の毛をコーティング。後ろに流すスタイルであれば、ビジネスシーンもプライベートも両用可能 ©︎操作イトウ

 欠点は、このヘアスタイルがそもそも好きでなければ、ちょっと難しいこと。また、ワックスだけでは湿気に触れるとキープできず、よく固まるハードスプレーをプラスしても、完全にはキープできません。

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 女性なら、ヘアオイルやヘアクリームを使いましょう。濡れた質感が出るくらい油分が多めのスタイリング剤を使ってコーティングし、その油分の重さで抑えるのがオススメです。

 そのときに、ヘアオイルは、髪の毛の中間から毛先に付くように注意しましょう。根元にたくさん付け過ぎると、髪を洗ってない人みたいにベタっとして見えます。

油分が多めのスタイリング剤を使ってコーティング。ヘアオイルは、髪の毛の中間から毛先に付くように注意 ©︎操作イトウ

 また、ストレートアイロンでうねりを伸ばすのも効果的です。特に気になる顔周りを伸ばすだけでも、ヘアスタイルがキマらないストレスを軽減できます。

「梅雨はいつも以上にヘアケアをがんばりましょう」の真偽

 尚、女性誌などでは「梅雨時はヘアケアをいつも以上にがんばりましょう」とアドバイスが掲載されることがありますが、手当たり次第に行っていては、時間も料金もかさんでしまいます。