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そもそも髪が湿気で膨らむ理由
そもそも、なぜ梅雨時期に髪の毛は膨らんでしまうのか。もちろん原因は湿気なのですが、髪の毛は湿気で伸び縮みする特性があります。「髪」でなく「紙」で例えると分かりやすいかもしれません。
蒸し蒸しした日に紙が曲がって、カレンダーとかポスターがクルンとなったりする、アレです。紙が湿気を吸って伸縮して、ピンと貼ったはずのポスターがたわんでしまう。
僕も、中学生の時に貼っていたベッカムのポスターが湿気でたわんで、強風が吹いてビリビリに破けた思い出があります。
髪の毛にも同じ事が起きていると言えます。
髪の毛は湿気を吸うと伸縮して、留めたはずの形が変化して細かいウェーブが出てきます。細かいウェーブが折り重なることでボリュームが出ているのです。
また長い毛や太い毛よりも、短い毛や細い毛の方がウェーブが出やすいため、表面や顔周りの毛がモケモケしてしまいます。
ちなみに、水気と湿気は別物です。水気は水に浸っているような状態です。シャワーを浴びた後の髪の毛が真っ直ぐなのは、水気が重りになって引っ張られているからです。乾かすとウェーブとボリュームが出るのはこのためです。
湿気を払拭する程の科学の進歩に期待しつつ、『はじまりはいつも雨』(by ASKA)のような心地よい梅雨を過ごしてもらえればと思っています。