――2020年の開催を断念した背景は?
緊急事態宣言が解除されましたが、新型コロナウイルスの収束の目処は立っていません。政府機関および北海道の発表を踏まえ、開催に向けてスタッフで検討しましたが、ウイルスの性質を踏まえ、何よりもご来場されるお客様や出演アーティストの皆さま、そしてこのフェスに関わるすべての人々の健康と安全を考慮し、開催を断念しました。
――新型コロナで音楽業界に影響は出ている?
北海道では2月28日に緊急事態宣言が発令されましたが、それ以降は感染拡大防止のため、コンサートはライブハウスからアリーナクラスまで100%が開催中止となってます。現状、2020年内は通常通りのコンサートの再開は厳しいかと思っております。
全国での影響を考えると、アーティスト・各主催者が来場者の健康を考え、やむなく公演開催を自粛したことは断腸の思いだったと思います。政府や各自治体が避けるべき「3密」の場所を例示するとき、特にライブハウスが一番感染する場所であるかのようなイメージが、メディアを通じて一般の方に伝わってしまったのではないでしょうか?
それにより、感染防止対策に万全を期したとしても、お客さんの足がコンサート会場から遠のくことを危惧しています。また、自治体それぞれが県間移動の自粛要請を行うことにより、公演ツアーを行う公演関係者の移動に何かしらの制限が加わることも懸念されます。
――今後の目標などはある?
まずはウイルスの感染拡大防止のために、最前線で献身的に活動されている医療・保健従事者に心より感謝しています。ライジングサンが以前と同じ形での開催が出来るかどうかを見通すことは困難ですが、人の心を豊かにし、生きる喜びを与えてきたこと、そして北海道の音楽ライブ文化を絶やすわけにはいかないと強く思っています。
政府および道や各市からの要請や指導をもとに、前を向いた協議をさせていただき、専門家の意見を取り入れた対策を講じて、まずはお客様が少しでも安心して足を運んでいただき、心から楽しんでもらえるコンサートの開催を積み上げていくことを目指します。
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