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「誰かのために」楽天・則本昂大 本拠地開幕スピーチに込めた想い

文春野球コラム ペナントレース2020

2020/06/26
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星野元監督が常日頃言っていた「誰かのために」

 今年3月にラジオの震災特番でインタビューさせてもらった時の記憶が重なる。

 今まで言われた中で心に残っている言葉について聞かせてもらった際、則本選手は星野元監督からの言葉として、「星野さんがいつも仰っていたんですけど、『誰かのために』という言葉は心に刻んでいますし、誰かのためにやれることは本当に大きいです」と真剣に答えてくれた。

好きな天ぷらは「しその葉」、味噌汁の具は「豆腐」の則本選手 ©RakutenEagles

 チームの為に、ファンの為に、人一倍、感情を表に出して相手に向かっていくエースが自分は大好きだ。

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 登板前日は湯気が出そうなくらい力強いオーラが漂っているが、登板を終えると柔らかな表情でいつも気さくに取材に応じてくれるエース。例えば「好きな虫」について質問すると「気付いたら触れなくなってました。唯一触れるとしたら、かぶとむしのオスかなぁ~、いや無理かなぁ」と茶目っ気たっぷりに話してくれる。このギャップが、これまた最高なのである。

 星野さんが監督だった2012年の秋に入団し、プロ8年目を迎える則本選手。2013年の優勝の喜びを知っているエースが、野村克也氏の「野球脳」を受け継いだ楽天イーグルスの首脳陣のもとで戦う今シーズン。

「誰かのために」という人一倍強い気持ちで東北のファンを熱くしてくれると強く信じている。

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