映画の世界に入ってそのままゲームを楽しめる
ラスアスは「操作できる画面」と「イベント中の画面」の差がなく、ゲームへの没入感を高めてくれます。
本格洋画ばりのストーリーはお伝えした通りですが、ゲームシステムの完成度も抜群です。分類的には三人称視点のシューティングゲームなのでしょうが、近接格闘もあるので、個人的にはアクションゲームという感覚で遊びました。銃などの火器で正面切って敵と戦えますが、弾数が限られています。そこで敵の死角から襲って、相手を仕留めるのが基本戦略となります。
このゲームは聴覚がポイントで、壁の向こうの相手の気配が視覚的に表現されます。これにより、敵の動きが手に取るように分かり、仕組みに慣れると相手のスキを突いた攻撃が可能になります。味方との連携が決まり、敵を瞬時に無力化させたときの達成感はたまりません。個人的には、敵の後ろから忍び寄り、レンガで殴り仕留めるというのが好きな攻撃でした。人間的に問題ありでしょうか?(笑)
ラスアスの魅力が「映画とゲームの融合」というのはその通りですが、ゲーム単体でも相当に楽しめるわけです。
「ラスアス2」ではエリーの復讐の旅が始まる
今回発売されるラスアス2は、前作から5年後の世界です。エリーとジョエルは、一緒の集落で、それなりに落ち着いた生活をしていました。しかし、そこからアッと驚く展開が待っています。平和な暮らしは過去のものとなり、エリーの復讐の旅が始まります。
ゲームのパッケージデザインは、眼光の鋭い、鬼の形相をしたエリーです。パッケージのデザインは“作品の顔”ですが、これが今回のゲームのすべてと言えるかもしれません。前作のテーマは、血のつながりのない中年男性と少女の“家族愛”だったわけですが、今回は愛と対極なのですね。なお序盤から数時間プレーすれば、エリーの感情に共感できるはずです。
ラスアス2の発売直前に合わせて、多くのメディアがゲームのレビューをアップしています。軒並み高評価のようですが、中には「前作を超えられない」という厳しい意見もあったりします。しかし、それは初代ラスアスが揺るぎない傑作であること、ラスアス2への期待の高さとも言えます。
発売前に「ラスアス2」をプレーした意見を言うと、
戦闘シーンでは、草むらでほふく前進をし、