家にいる時間が圧倒的に増えるとともに、ますますラジオとYouTubeの視聴時間が増えたお笑い好き編集部員のHとK。

 日々、情報交換を欠かさないCREA編集部員のふたりが、最近注目している番組について好き勝手に語りました。

自粛生活の中心は何といっても「ニューヨーク」

嶋佐和也(写真左)と屋敷裕政(写真右)のふたりからなるお笑いコンビ「ニューヨーク」。2019年にはM-1決勝に進出。 ©文藝春秋

編集K 自粛生活の中心といえば、何はともあれお笑いコンビ・ニューヨークのYouTubeチャンネル「ニューヨーク Official Channel」ですね。

ADVERTISEMENT

編集H 今年になって突如ハマり始め、未だ深い沼から抜け出せずにいます。毎日更新されるから、追っても追ってもコンテンツが湧き出てくる最高のチャンネル。

「ニューヨーク Official Channel」はほぼ毎日更新。毎週日曜22時には、ラジオ形式の生放送「ニューヨークのニューラジオ」が配信される。

編集K 私は、「ニューヨークのニューラジオ」のアーカイブを聴きながら一日を過ごし、夜はお風呂に入りながらZoomの生配信をリアルタイム視聴。今では、嶋佐さんが住む新高円寺・家賃5万6千円の部屋の間取りまで把握しています(笑)。

編集H やはり、毎日更新というのは染み込みが早いですね。「コミュニケーションは質より量」という言葉を思い出します。

 そして、HIP-HOPユニット・Creepy Nutsのラジオ「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」(ニッポン放送)が日本語ラップを教えてくれたように、ニューヨークは、彼らと共演機会の多い「ヨシモト∞(無限大)ホール芸人」の情報を教えてくれる。

 ダイタク、そいつどいつ、オズワルド……ニューヨークまわりの芸人さんにどんどん興味が出てきて、彼らの動向もフォローしていると忙しすぎる!

編集K 私も、ものすごいスピードで彼らの知識が増えています。最近、“寿司泥棒のnote”をきっかけに一躍有名になった、オズワルド・伊藤さんのnoteも読まなくちゃいけないし。

畠中悠(写真左)と伊藤俊介(写真右)のお笑いコンビ、オズワルド。伊藤が、同期である空気階段・水川かたまりの元彼女との復縁にまつわる騒動を綴った“寿司泥棒のnote”がお笑いファンの間で話題に。 ©文藝春秋

編集H 話をニューヨークのおふたりに戻すと、先日まで毎日クオリティの高い版画を作り続け、津軽三味線まで始める屋敷さんに対し、高円寺の自宅で映画やドラマを観続け、徹底したインプットを貫く嶋佐さん。

 嶋佐さんは、自粛期間中、くせ毛もひげも伸び放題。突然断食を始め、掃除しすぎてチリひとつない自宅の六畳一間で遠い目をしながらニコニコ座っている姿は、正直、少し怖いこともありました。

編集K そういえば、嶋佐さんがドハマリしているNetflixオリジナルドラマ「梨泰院クラス」を、先日一気観しました。

編集H 「梨泰院クラス」、私はまったく観ていないんです。友人に、「最終回だけまったく面白くないらしいね!」と屋敷さん発の情報を口走ってしまい、不評でした。

編集K 私たち、ふたりの発言を一言も聞き逃すまいとしていますよね。そして、屋敷さんのものの見方にはすぐ影響されちゃう。

 そういえば屋敷さんって、自分もテニスサークル出身なのに、いわゆる大学生ノリを完全にバカにしていたり、兄貴肌かと思いきや、後輩とは全然飲みに行かなかったりと、本当の人柄がなかなか見えてこないところが魅力だと思っていたんです。

 でも、お母様の屋敷ゆかさんがゲストで来た回で、昔、ADとして働いていた屋敷さんが「俺はやっぱり芸人になりたい」と泣いた話をゆかさんがしていて。その瞬間、屋敷さんの見てはいけない部分を見てしまったような気まずさを感じると同時に、気付いたら屋敷裕政という男の虜になっていました(笑)。

「ニューヨーク生配信 スーパーゆかチャットSP 2020年5月5日」(https://www.youtube.com/watch?v=xnquJSHnSsY)より。

編集H 言葉としてはホメつつ、絶妙なバランスでバカにしているニュアンスを含ませてくる。屋敷さんはその天才ですよね。なおかつ、ゆかさんに大切に育てられた一人っ子としての愛らしさも同居しています。