“セクシークイーン”と呼ばれるアン・シネ(29)、“次世代セクシークイーン”ことユ・ヒョンジュ(26)、アン・ソヒョンら美女ゴルファーが国内外で活躍するなど、スター揃いで注目を集めている韓国女子ゴルフ界だが、コロナ対策でも一歩先をいっていた。
「ギャラリーなし」に選手の反応は?
このKLPGAの活況は、徹底したコロナ対策の賜物だ。最初の試みとなった5月のKLPGAチャンピオンシップにあたっては、選手、スポンサー、ゴルフ場関係者から法律・医療の専門家までを含む“コロナ19対応タスクフォース”を組織。政府機関の指針をもとに30ページからなる統合マニュアルを策定し、厳戒態勢を敷いた。
会場となったレイクウッドカントリークラブは、大会のために韓国で初めて“ウォークスルー型紫外線殺菌消毒機”を導入。関係者全員の体調を日々管理するのはもちろん、サーモグラフィによる選手らの体温チェックも行われている。また取材記者はもちろん、選手の家族も会場への立ち入りを制限された。メディアセンターでは、記者1人に机1つを用意。選手が食事するレストランも同様に、1人にテーブル1つがあてがわれた。
さらにKLPGAは相次ぐ大会のキャンセルにともなう選手の経済的損失に配慮し、協会の基金を拠出。加えて協賛社からの援助もあり、賞金総額は初めて30億ウォン(約2億6500万円)に達している。
無観客試合に対しては、戸惑いを見せた選手も少なくなかった。昨年プロ10年目で初優勝を果たしたアン・ソンイ(29)は「バーディを取って思わずセレモニーをしようとしたら、周りに誰もいなくて気まずかった(笑)」、2018年まで通算6勝を挙げたオ・ジヒョン(24)は「練習ラウンドを回っているようだった」「私にエネルギーをくれるファンの応援がなくて物足りなかった」とコメント。
ただし2019年の賞金女王チェ・ヘジン(20)は「イーグルを決めても、喜んでいるのは私1人だった(笑)」と話しながら、「無観客に慣れてみると、競技の進行も早く、集中してプレーできた」とそのメリットも紹介している。