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トレーニングによって猫舌は克服できる

 しかし一般に、猫舌は病気ではないとされている。考えてみると、熱いものを食べたり飲んだりするようになったのは、人間が火を自由に使えるようになった最近のことだ。熱いものを何度も口にするようになる中で、あとから身についていったものなので、全員ができるわけではないのだ。

 よく言われることだが、親が猫舌でなければ、親の食べ方を見るうちに、子どもも自然に熱いものへの対処法を学んでいく。しかし、親が猫舌だと、子どもは熱いものを食べる機会がなく、結果的に猫舌から脱却できないのだ。

 しかし、今回の実験結果により猫舌のメカニズムが解明されたことで、克服への道筋も見えてきた。熱いものを食べる時には意識的に舌は奥へと引っ込め、舌の下のポケットに一旦収めるようにトレーニングすればいいのだ。

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「私の友人にも1人、猫舌だった者がいます。以前はみんなで食事に行っても一人だけ遅れをとるのが常で、たまに急いで食べようとすると『あなたはもっと冷めてから!』と注意されいたのですが、いまではそうしたことも気にせず食べられるようになったそうです。熱いものが食べられるようになって初めて、小籠包がおいしい、ということを知って感動したとか。これまで“冷めた小籠包”しか食べられなかったんだから気の毒ですよね」

©︎iStock.com

 日本では、熱いものは熱いうちに食べることが一種のマナーのように言われてきたおかげで、猫舌の人たちは肩身の狭い思いをしてきたことでしょう。

 心からご同情申し上げます。

 よかったらこの記事を参考にしてみてください。

 ただ、無理して熱いものばかりを食べていると、食道がんのリスクを高めます。

 何事も、ほどほど、がよろしいようで……。