アーティスト志向で、ジャニーに目をかけられていた堂本剛
堂本はKinKi Kidsとしての活動以外にも複数の活動を行っている。2002年にソロデビュー後、2005年には「ENDLICHERI☆ENDLICHERI」という名義でのソロ活動を始動した。2009年には30歳を機に新たなアーティスト名「剛紫」としてデビューし、「美我空 ビガクmy beautiful sky」というアルバムを発表。さらに2013年には「堂本剛」名義に戻したうえでプロジェクト「SHAMANIPPON」としてアルバムを発表。その後は3年ほど新たなプロジェクトはなかったものの、2017年に「ENDRECHERI」と、かつての「ENDLICHERI☆ENDLICHERI」を再始動させファンクバンドとしてアルバムをリリースしている。
前出の芸能記者が続ける。
「堂本くんがジャニーさんに可愛がられていた理由として、彼がアイドルではなくアーティスト志向だったことが大きい。プロデューサーとしてのジャニーさんは大多数とは違うことを言う子や、独特の感性を持った子を特に応援していたんです。堂本くんも繊細な芸術家肌なのでジャニーさんも目にかけていたのでしょう」
「宇宙みたいな、壮大な中でのつながりを築き上げたい」
ラジオ「堂本剛とFashion & Music Book」での言葉の節々にも、その繊細さは表れている。「(ファンに)甘えてください」というメッセージに対し、ファンとのつながりについて第三者が口をはさむことに苦言を呈しながらも、独特の言い回しで持論を展開した。
《やっぱりファンの人たちに伝えたかったりしたのは、意味って逆に求める必要ありますかっていうくらいの強さの、箱の中に収まらない、収まりきらない、収められるとしたら宇宙みたいな、そんな壮大な中でのつながりみたいなもの、強さみたいなものを人と僕は築き上げたいと思って生きているから。ファンの人ともそうなんです。ファンの人も人だし、逆を言えば僕も人だから、そういうつながりができたらなと思っています》(2020年6月29日放送回 「堂本剛とFashion & Music Book」より)
ジャニー喜多川氏は感性が人一倍鋭い堂本について、若いうちから気にしていたことがあったという。
「堂本くんがまだ20代の頃だったでしょうか。ジャニーさんが新聞のジャニーズ担当によく『(剛が)気をつけなきゃいけないのは新興宗教とかに入らないこと、捕まらないこと。そういうところがあの子は心配』と漏らしていたそうなんです。彼の人一倍繊細な性格を見抜いていたのでしょう」(前出・芸能記者)
不惑を過ぎた堂本、惑いなく進んでほしい。
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