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「昼の世界でもいくらでも感染者はいる」

「店は対策を徹底していたし、店の外が原因だと思っている。アフターでバーに飲みに行ったり、従業員同士が営業後に食事をするからそういうところで感染するし、寮暮らしの若いホストは集団生活するからそこで広がってしまう。店を営業していることが悪いとは思わない。

 僕も感染しましたが、しばらく店に出入りしていなかったから、感染したのは外です。そもそも夜(の街)だけが悪く、感染拡大させているように報道されていますが、これだけ無症状が多いんだから、昼の世界でもいくらでも(感染者は)いるだろうし、そういう人から僕らがうつされた可能性もありますよね」

女性客の手を引いて歩くホストと思しき男性 ©文藝春秋
帰途につく泥酔したホスト。スーツは汚れ、ズボンのベルトは外されている(7月3日早朝の新宿・歌舞伎町) ©文藝春秋

「インフルエンザで亡くなる人とどっちが多いか」

——自粛期間中に新規客獲得イベントを開催したり、無理な誕生日イベントを繰り返したことが感染に繋がったという声もある。

「お客や店からもいろんな声が出ているが、僕のなかで答えは1つで、営業を止めることが悪だと思っている。ホストクラブはランニングコストが高く、人件費が全体の60%以上、その他に家賃が200万、それに広告費なども入れたら毎月1店舗あたり最低500万~600万円かかる。新宿でも小さなバーとかは、100万円の給付金で家賃や経費もまかなえるだろうけど、僕らの業界は絶対に無理。自粛して店を全部閉めたら、すぐに数千万の赤字なんです。4月は大赤字、5月はトントン。6月に(客足が)やっと戻ってきた。誰も補償をしてくれないのだからやるしかないじゃないですか」

——若いホスト男性は重篤化しないケースが多いかもしれないが、軽症や無症状の感染者が子供やお年寄りにうつして感染を拡大させることもあります。

「子供はかかりにくいというから大丈夫じゃないですか。お年寄りは……わかんないですけど、でもインフルエンザで亡くなる人とどっちが多いとかいうじゃないですか。僕らも店をやらなきゃ食えなくなって死ぬことになるわけですから。やっぱ従業員を食わせていく責任があるんで」

——今後も従業員に感染者が出ても営業は続ける?