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2020/07/05

genre : ニュース, 社会

 前出の飲食業界に詳しい関係者がつぶやく。

「このスカウト会社は歌舞伎町で10年以上とキャリアが長く、多くのキャバクラ店からも信頼が厚かった。なぜこのようなことになってしまったのか」

 A社とは全く無関係のスカウトたちにも被害が及ぶケースが多くあり、スカウト業の男たちは震え上がっている。

組対4課と新宿署が捜査本部を設置

 歌舞伎町に吹き荒れる暴力に対して、警察当局は事態を懸念しすでに捜査を始めている。

 冒頭でも触れたとおり、警視庁組織犯罪対策4課と新宿署は暴行や傷害事件として、捜査本部を新宿署に設置。すでに防犯カメラなどで撮影された歌舞伎町各地の暴行現場の画像を収集、分析し暴力行為に及んでいた人物たちを特定し、実態解明を進めている。

新宿署は「スカウト狩り」の本格捜査に乗り出した(写真はイメージ) ©iStock.com

 デジタル・フォレンジック(鑑識)に詳しい警察庁幹部が解説する。

「防犯カメラの画像は、夜間で街灯などの照明が暗い場合や、登場人物が多く、動きが激しい場合には乱れがあるが、画像を鮮明化するソフトを使うと、人物の動きや顔を識別できるようになる。そればかりでなく、表情までしっかりと認識できることもある」

 これまで、歌舞伎町では長年にわたり事件やトラブルが絶えず、業を煮やした当時の石原慎太郎知事が防犯カメラの設置を進めた経緯がある。

警察は防犯カメラの解析を急いでいる(写真はイメージ) ©iStock.com

 前出の幹部は「歌舞伎町については、ほぼ全域にわたって防犯カメラ網が張り巡らされており不審な動きがあれば把握できるはず」と指摘している。警視庁はスカウトに対して殴るなど、直接的な暴力を加えた実行行為者を中心に捜査しているものとみられる。

 歌舞伎町では、新型コロナの感染拡大に歯止めがかからない状態だが、「スカウト狩り」は警視庁の本格捜査によって、大きく事態が進展しそうだ。

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