7月8日午前3時半頃、東京都千代田区富士見の路上で、警察官が頭から血を流して倒れているのを通行人が発見した。病院に搬送されたが、意識不明の重体。8日午後10時頃には死亡が確認された。
「深夜に『おまわりさんが血まみれで倒れている』という通報があった。倒れていたのは警視庁第5機動隊の男性巡査長(25)です。現場に急行すると、警察官のそばには貸与された拳銃が1丁落ちていた。つりひもで腰の帯革につながれた状態で、1発発射されていたことから、拳銃を使い自殺を図ったとみられています。弾は側頭部を貫通していた」(警察関係者)
朝鮮総連中央本部周辺での警戒勤務中に
現場付近は閑静な高級住宅地で、法政大学や白百合学園中高、暁星中高など複数の学校や病院施設も建ち並ぶ。「パトカーのサイレンを耳にした」という近隣住民が語る。
「朝方だったと思いますが、パトカーや救急車などのサイレンが鳴り響いていました。わざわざ見に出たりはしませんでしたが、かなり大きな音でした。朝になって外出すると、近くにある『ふじみこどもひろば』という広場にある門のあたりで警察官が数人集まっていました。ブルーシートで囲まれていてよくは見えませんでしたが、門右手のポストの後ろ側で掃除のようなことをしていた。
このあたりは朝や夕方には登下校する学生や通勤するサラリーマンが歩道を埋め尽くすほど歩いていますが、深夜帯は全くと言っていいほど人は通りません。ただ在日本朝鮮人総連合会があるため、周辺には警察官が常駐して警備にあたっています」
自殺を図った男性巡査長は、7月7日の朝から在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部周辺で警戒勤務中だったという。