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軍隊気質な機動隊で勤務

「朝鮮総連の門扉が解放されることはほぼありません。関係者は機動隊が警備する横の小さな入り口から出入りしている。日本には北朝鮮の大使館が存在しませんが、右翼団体等への措置として機動隊が連日警備にあたっています。ただ、挨拶なども少なく異様な空気が流れています」(警察関係者)

男性巡査長が拳銃自殺した現場 ©文藝春秋

 男性巡査が自殺を図ったのは休憩のために別の隊員と交代し、1人で待機場所の車両に戻る途中だったとみられている。

「男性巡査長は高校を卒業したあと警察学校に入学し、配置されてから今年で4年目でした。以前は成田空港の警備のために警視庁から千葉県警に出向していた。現在は警視庁第5機動隊のサッカー小隊(警視庁サッカー部に入部した警察官が所属する小隊)です。機動隊は警察署内とは一風異なった軍隊気質な組織で、機動隊への異動命令を受け退職する人もいます」(別の警察関係者)

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「なぜ北朝鮮を守っているの?」と通行人に聞かれることも

 前出の警察関係者によると、この男性巡査長は周囲に「死にたいと漏らしていた」という。

※写真はイメージです ©iStock

「巡査長は、少し前から同期らに『辞めたい』とか『死にたい』と話していた。機動隊の厳しい雰囲気もあるだろうし、仕事内容も過酷。朝鮮総連の警備をしていると『なぜ北朝鮮を守っているの?』と通行人に聞かれることもあり、心身ともに辛い現場です」

 男性巡査長は拳銃を使ったことで銃刀法違反に問われる可能性もあるという。警視庁は経緯を調べるとともに「事案が発生したことは誠に遺憾であります。今後再発防止に努めてまいりたい」とコメントしている。

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