「空港に着いたときに、迎えに来た母が私の変わりようにすごく驚いていました。最初は気づかれなかったんですよ」――2022年に筑波大学のミス・ミスターコンテストでグランプリを受賞、現在はダイエットや美しくなるための情報を発信するインフルエンサーでモデルのなこさん(25歳)。しかし、高校時代は留学先で激太りしたことも…。インタビュー前編では、「アメリカで太ってしまった思い出」について聞いた。(全2回の1回目/後編を読む)

出国前は45キロだった体重→帰国時には70キロに。いったい何が?(写真:本人提供)

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中学時代は「拒食症気味」だったけど…

──中学生の頃までは、むしろ痩せ型だったとか。

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なこさん(以下、なこ) そうですね。拒食症気味と言いますか、食にこだわりがかなりあるタイプでしたね。当時は身長が161センチで、体重38キロぐらいでした。

──どんなこだわりがあったんでしょうか?

なこ 中学2年生の時に女友達から一言「昔のほうがかわいかったね」って言われたことをきっかけに、食べる気をなくしてしまって。そこから、見た目というより、体重の数字だけを気にするようになってしまって。「痩せていればそれでいい」という考え方でした。

現在はインフルエンサー兼モデルとして活躍するなこさん ©橋本篤/文藝春秋

──思春期ですし、友人の何気ない一言もグサッとくる時期ですよね……。

なこ そうですね。中学2年生ってどうしても体型がふっくらしてくる時期だと思うんですよ。そういうときに言われたので、余計ズシンときてしまって。

太った理由は「アメリカ留学」

──ただ、その後、留学を機に25キロ太ってしまったとか。いつごろ留学していたんですか?

なこ 高校1年生から1年間、アメリカのテキサス州とペンシルバニア州に留学していました。

──テキサスとペンシルバニアって、結構離れていますよね?

なこ そうですね。実はそこでも食にまつわることで、ホストファミリーとうまくいかなくて。ホスト先を8回ぐらい転々として、やっと落ち着いたのがペンシルバニア州だったんです。

──勝手なイメージですけど、テキサスの食生活って、ポテトとか脂っぽい食事が多そうな……。なぜホスト先を転々とすることになったんですか?