2009年24歳のときに『元祖!大食い王決定戦 全国縦断 新女王発掘戦~福島・広島・岐阜・熊本編』(テレビ東京)の広島予選に出場して準優勝を果たし、デビュー。「大食い番組がそれほど好きではなかった」と語る木下が、“大食い”を職業に選んだ理由は……。(全4回の2回目/#1、#3、#4を読む)
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どちらかというと大食い番組は好きじゃなかった
――当初はテレビを中心に活躍されましたが、2014年にYouTubeを開設されました。当時はまだYouTubeで発信する方が少なく、かつ、YouTubeで大食いを発信している方がいない中で始めたきっかけはなんでしたか?
木下 テレビよりも自分がやりたいようにできる自由さにひかれました。「もっとゆうかちゃんが食べているところを見たい」というファンの方の声にも応えたいと思いましたし、自分がイメージする形で映像をお届けしたい、という思いもありました。当時のテレビ番組はひたすら量を食べて誰かと競いあうようなファイター的な番組が多かったんですけど、もっと自分のペースで食べたいなとも思いました。それと一番はファンの人たちともっと交流したいなって思ったのが大きいかな。
――YouTubeを開設されて反響はいかがでしたか?
木下 「たくさん食べられてすごい!」とか。今も変わらないんですけど「美味しそう!」「食べてみたい!」という声も頂きますし、私も不思議なんですが、「今、自分はダイエットしているから代わりに食べてくれて嬉しい」といったコメントも頂きますね。あと、入院している方からコメントがきて、「入院中は食事制限があるけど、ゆうかちゃんが食べている姿をみると一緒に食べているような気持ちになる」とか。逆に、「私はこんなに我慢しているのに辛い」みたいなコメントはあんまりなくて、私の動画をみて満足できると言ってもらえることが多いですね。
海外の方は卵かけご飯とか、お寿司など、日本っぽいものもたくさん食べられていいね、うらやましいとコメントを頂くことが多いです。
――そもそも大食いに対してどんなイメージがありましたか?
木下 正直、自分がテレビに出るまでそんなに興味がなかったんです。まぁ、そういう人もいるよな、くらいで「あんなに美味しそうなものが食べられていいな」とは思ったけど、「あんな量食べてすごい!」とはならなかったし。自分がまぁまぁ食べられるからだと思うんですけど。あと、子どもの頃は福岡の田舎に住んでいたので、テレビで東京の店や料理を見ても地元にはないのが嫌で、どっちかっていうと好きじゃなかったです。