2022年、10年にわたるセクシー女優生活を引退し、現在はYouTuber、舞台俳優、歌手と多岐にわたった活動を行うあべみかこ(31)。いまでは、これまで作品を見たことのなかった若者や女性など、新たなファンも数多い。

 そんな彼女がセクシー女優になったのには、高校時代に受けた数学の授業による影響があるという。いったいどういうことなのか――。あべみかこが業界デビューするまでの意外な経緯を聞いていく。

 

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「めちゃめちゃ大人しい、ネクラみたいな子です」

――幼少期で印象に残っていることはありますか?

あべみかこ 引っ越しが多い家族で、転校も多かったことですかね。

 小学生って転校生が入ってきたら、みんな興味津々じゃないですか。それで面白がられたり、イジられたりはよくしていました。

 当時は髪を腰くらいまで伸ばしていたんですけど、それで「幽霊」ってあだ名を付けられて、しんどかったですね(苦笑)。けど、「まあ、この髪の毛の長さだったらそうだよなー」なんて受け止めていたのを覚えています。

――では、あまり活発なタイプではなかった?

あべみかこ めちゃめちゃ大人しい、ネクラみたいな子ですね。外に遊びに行くんじゃなくて、教室で絵を描くのが好き、みたいなタイプです。引っ越すたびに新しい人間関係をつくるのって大変じゃないですか。それで、なおさら人見知りに育っちゃって。

――そんななかできた友達とはどんな遊びを?

あべみかこ 友達とは、一緒に「絵ノート」っていうノートを作っていました。絵の交換日記みたいな感じで、絵を描いて、友達と交換して、じゃあ今度は私が描いてくるね、みたいな。

 

 アニメのキャラクターとか、流行っていたナルトの絵とか、『ちゃお』のキャラを描いていました。あと、お父さんが漫画好きだったので、お父さんの本棚から、「あ、これ面白そうじゃん」って取ってきて、勝手に読んでは絵ノートに描いたり。

――YouTubeチャンネル「abeco_GAMES」でゲーム配信をされていますが、文化的な趣味といいますか、ゲーム好きになったのにも当時の環境が影響しているのでしょうか?

あべみかこ そうですね。なにかと趣味が男寄りなものになりがちなんで、ゲームをずっと好きなのもお父さんの影響が少なからずあるんだろうなとは思います。

――学校の勉強はどうでしたか?

あべみかこ 高校には学校推薦で進学できましたし、勉強はできていましたね。