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ある数学教師との出会い
――なかでも数学が好きだと伺いました。
あべみかこ そうですね。ただ、数学を好きになったのは遅めで、高校生になってからです。高校2年生のときの担任の先生が、数学担当で、その先生がすごく面白くて。
新卒の女性の先生だったんですけど、なんというか、数学に対して前向きになれる授業をする先生で、「数学ってこんな面白かったんだ!」と思うようになって。その頃から「教師になるのもいいな」「こういう先生になりたいな」と考え始めました。数ⅢCまでやって、推薦で、ある大学の数学科の合格ももらったんですよ。
――ただ、高校卒業後、まもなくセクシー女優としてデビューされることになりますよね?
あべみかこ 大学で学ぶ数学が思っていたよりも、自分のやりたいことじゃないかもって。数学は好きだけど、大学だと、好きじゃない分野も勉強しなきゃいけないじゃないですか。数学の中でも、数字を扱うのが好きで、図形だったり、プログラミングだったりは違うなって。
――そこからセクシー女優というのは、ずいぶん大胆な方向転換に思いますが、なにかきっかけがあったのでしょうか。
あべみかこ そもそもはスカウトでした。風俗とか、キャバクラとかを紹介されて。でも、人見知りだし、知らない人とそういう行為はしたくない。だから、「風俗とキャバクラは、ちょっと私には合わないですね」と、お断りしたら、「じゃあ、AVは?」って言われて。「それならええかー」と。
――怖い、危ない、などネガティブなイメージはありませんでしたか?

