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都民ファーストの会による想定問答集
「党内では明るく活発な議論があります。正しく情報発信するための方法です」

TOKYO MX NEWS 8月24日

 東京都の小池百合子都知事率いる「都民ファーストの会」が、都議選後に初めて議会が開かれた8月8日に、報道機関の取材に対する想定問答集を配布していたことが判明した。

 都民ファーストの会は、毎日新聞が行った安倍政権への評価や憲法改正の賛否について尋ねたアンケートでも、ほとんどの都議が無回答とし、その理由に本部によって示された模範回答をそのまま書き込んでいたことが判明している(毎日新聞 8月6日)。所属議員からも「自由な発言が許されない雰囲気がある」という声が上がっていた。

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都庁のイベントでラジオ体操中の小池百合子都知事 ©文藝春秋

 今回、判明した想定問答集では「都民ファーストの会が取材規制をしているとの指摘をどう思うか?」という質問に対して「党内では明るく活発な議論があります。正しく情報発信するための方法です」という模範回答が示されていた。想定問答集はすべての議員が参加する総会で配布され、その場で回収されたという。都民ファーストの会の幹部は取材に対して「メディア対応の仕方は議員の基本。会社でも新入社員を研修するのと同じだ」と答えている。

 政治心理学者の川上和久氏は「場合によっては小池知事をチェックしようという議会の働き、議員の働きを封じるものに通じると思う」と指摘する。そもそも、小池都知事は「二元代表制への懸念を払拭し、知事職に専念する」として都民ファーストの会の代表を辞任した経緯がある。小池都知事が実質トップを務め、都議たちを「新入社員」のように「研修」する組織が、小池都知事のことをチェックできるとはとても思えない。

 小池都知事に関しては、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文を断ったことも判明している。団体側は「震災時に朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」と抗議する意向だが(東京新聞 8月24日)、小池都知事への批判に対しても、都民ファーストの会の都議たちはやっぱり想定問答集どおりの回答を繰り返すのだろうか。


今井絵理子 自民党・参院議員
「離党でも、除名でも、辞職でも、なんでも山東さんの言うとおりに従います」

デイリー新潮 8月22日

 自民党・神戸市議会議員の橋本健氏と不倫関係にあると報じられた元SPEEDで自民党の今井絵理子議員。「一線は越えていない」という今井議員の釈明も話題になった。

 8月3日、今井氏は自民党の山東昭子参院議員に面会している。山東氏は今井氏を参院議員候補に推した“後見人”だ。山東氏に今井氏は泣きながら「(山東氏の顔に)泥を塗ってしまいました」と詫びたのだという。その後に続いたのが上記の言葉だ。

 山東氏は「まじめに仕事をしてきたのに、辞職してしまったら今まで積み上げてきたものがゼロになっちゃうじゃない」と諭したそうだが、山東氏の言うとおりではなく、今井氏に票を投じた有権者の言うとおりに従ったほうがいいと思う。

一年前、当選確実となり喜ぶ今井絵理子(左)と山東昭子(右)両参院議員の姿も今は昔……。