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「棋士は遅い時間になればなるほどテンションが上がる」AbemaTVトーナメントの舞台裏

「棋士は遅い時間になればなるほどテンションが上がる」AbemaTVトーナメントの舞台裏

ABEMA将棋チャンネルプロデューサーに聞く #2

2020/07/17
note

遅い時間になればなるほど気力がみなぎってくる

――今回、新しい試みがたくさんありましたが、実現するのは大変ではなかったでしょうか。

塚本 2018年の春あたりから第3回の新しい試みを考えはじめ、日本将棋連盟さんと最終合意したのが2019年秋ですから1年以上かかりました。まず団体戦ということにOKをもらい、次に対局姿だけでなく裏側を見せること、スケジュールなど少しずつ話を詰めていきました。

――3月前半までに予選リーグを撮り終え、緊急事態宣言中の4月11日から放送していきました。これは予定通りでしたか?

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塚本 予定通りです。緊急事態宣言前に予選を撮り終えることができて、ラッキーでした。7月の第1週から決勝トーナメントを生放送というのも予定通りです。

――各リーグとも3チームの3試合を1日で撮影していたようですが、かなりの長丁場になったのではないでしょうか。夜は何時くらいまでかかりましたか。

塚本 具体的な時間まではお答えできないのですが、日本将棋連盟さんとも相談し、順位戦と同じくらいの時間(朝10時開始で、終了はだいたい21~23時、日付が変わることもある)ならOKということになり、1日で撮影しました。夜になると疲れも出るかなと心配は多少ありましたが、実際の収録では、棋士の皆さんは遅い時間の方になればなるほどテンションが上がって気力がみなぎってくる感じでした(笑)。普段から終盤戦の夜に冴えるように調整しているからでしょうね。

 

――夜になると元気になるのはさすがですね。3チームの9人のスケジュールを合わせるのも大変だったと思います。

谷井 そちらについては日本将棋連盟さんに調整していただきました。収録日が1日の予定だったので、お忙しい棋士の方々のスケジュールに、制作スタッフの予定を合わせました。

――公式戦にはない超早指しのため、うっかりも出ましたし、佐々木大地五段が時計を押し忘れて、作戦会議室で「佐々木君! おいおい」と悲鳴が上がるなんてこともありました。参加した棋士の皆さんの反応はいかがでしたか。

谷井 「やってみて面白かった」という声はいくつもいただきました。「新しい形の将棋ができるのは嬉しい」と言われたこともありました。第1回と第3回に出演した山崎隆之八段は「第1回に出場した時の悔しい思いを2年も抱えていたので、今回は練習してきた」とおっしゃっていました。かなり練習を積んだ棋士の方もいらっしゃったようです。

 

AbemaTVトーナメントは、SNSに貼って盛り上げてください

――そうですね、以前にインタビューした近藤誠也七段は、佐々木勇気七段と練習されたと言っていましたし、チームを超えて練習もあったようですね。ところで、番組のスクリーンショットをTwitterに掲載しているファンも多くいます。これは歓迎なのでしょうか。

塚本 食事やおやつの紹介などは大丈夫です。AbemaTVトーナメントに関してだけ申し上げると、ABEMAが主催していますから、盤面も含めてスクリーンショットを好きなだけ載せていただければ。ぜひSNSで盛り上げて下さい。

――ABEMA将棋チャンネルの主な宣伝方法はTwitterでしょうか。3人でTwitterを始めたチームもありました。

塚本 そうですね。TwitterはABEMAのテレビもビデオも貼ってアクセスしてもらいやすいですし、相性が良いです。アカウントを持っている棋士、女流棋士の皆さんに、出演する番組の宣伝などお願いすることもあります。