昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

テレワーク中のおじさんが見習うべき、芸能界の達人・小島瑠璃子の「3つのワイプ術」

2020/07/20

 7月に入って、少しずつ出社が増えた会社員の方も多いのではないでしょうか。とはいえ、まだ週3で出社、残り2日はZoomやWebex、Teamsなどを使ったWeb会議デーという出勤サイクルの人も多いはず。3月から続く、未だ終わりの見えないWeb会議は、「腰から下は映ってないから部屋着でOK」と、服装だけ見れば一見気楽ですが、言外のコミュニケーションが取りづらいため、会議参加者をとにかく疲れさせます。

 先日、未だ在宅ワークが続く某大手IT企業の友人と飲んだところ、毎日がWeb会議カーニバルだそうで、聞けば日々夜11時過ぎまで仕事が終わらないとのこと。久しぶりの外食とあって、関東ローム層並みに積もりに積もった、彼女のWeb会議ストレスがここで爆発します。

「中間管理職のヤツがWeb会議中、ずっと仏頂面でさあ。ニコリともしないで、部下の話を聞いてるんだよ。お前の顔を画面で見ているだけで、みんなのやる気が下がるっつーの!」

 そこから、出てくるWeb会議NG事例。コロナ時代に突入した私たちは、もう一般人であっても、一流芸能人と同レベルの「カメラに映る技術」を求められているのではないでしょうか。目指すは、芸能界随一の「ワイプ達人」……ということで、今回は世の中のWeb会議NG事例を「芸能界の『ワイプ女王』・小島瑠璃子ならこうするね!」という視点で見ていきたいと思います。

小島瑠璃子 ©AFLO

その1)聞き手が聞いてない…… そんな時には「秘技・西川きよし」

 自分が発言者の時に、聞き手の表情が一様に死んでいる……。これほど悲しいことはありません。ましてや上司や先輩が面倒くさそうな顔をして自分の報告・発表を聞いていたら、自分はおろか参加者全員のテンションがダダ下がりになるに違いありません。

 その点「こじるり」は、いつ抜かれるかわからないテレビのワイプの中で、毎回、顔面百面相かというくらい豊かな表情を見せてくれます。彼女の特徴は、目力と目の演技力。毎週土曜朝8時からTBS系列で放送される『サタデープラス』では、芸人リポーターが現場ならではのフレッシュなコメントをするやいなや、「秘技・西川きよし」ともいうべき、眼球を1つ分大きく見開いて、驚いた顔をするのです。

小島瑠璃子 ©文藝春秋

 でも「こじるり」は1時間半の番組中、ずっと目に力を入れているわけではありません。ここはスルーしてもよさそうな話題の時には、目力を緩めつつ口角を上げて、「私、観てますよ」「ちゃんと聞いてますよ」という態度を見せつつ、リポーターと声がかぶらない程度に薄い声で「ふ~ん」と小さく頷いたり、時に「そっか」と気付きのリアクションを入れたりします。決して目元は死んで、口元だけ笑う映画『ジョーカー』のようになってはいけません。