「役への思い入れが強く、楽屋から出てこないことも」
「役への思い入れが強いあまり、ドラマの編集に意見を言ってしまうことが何度かあった。撮影中には制作側と三浦の意見の相違で、三浦がスタジオの楽屋から出てこなくなってしまったこともあります。情緒不安定になることもあり、担当の女性マネージャーも慌てていました。ですが、彼はそれだけ仕事に対して真っすぐだったのです。だからこそ三浦には事務所も期待していて、大切に育てていました」
7月18日、「僕のいた時間」で共演した斎藤工(38)は作品の写真を自身のインスタグラムに投稿し、無言で三浦さんを追悼した。
真摯に仕事に打ち込んでいた三浦さんだが、新型コロナの影響で3月7日から東京・日生劇場で上演されたミュージカル「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~」の公演期間が大幅に短縮。初夏にリリース予定の2ndシングル「Night Diver」に合わせて秋に予定されていた、無観客でのショーケース・ライブも中止になっていた。
先の見えない日々に三浦さんは何を思ったのだろうか。
前出の西垣氏は「もう一度、春馬君と一緒に映画を撮りたかった」と声を詰まらせる。
「一緒に酒を飲める日を楽しみにしていた」
「実はひそかに企画しているものがありました。資金が貯まったら、春馬君に声を掛けたいと思っていたんです。彼が主演してくれた『森の学校』と同じような世界観を引き継いた作品で、春馬君にしか描けない物語です。断られたかもしれませんが、私の作品でもう一度主演してもらって、後世に残る作品にしたいと思っていました。
私と春馬君はおじいさんと子供みたいな関係でしたけど……。今は言葉がないです。ご冥福をお祈りするしかありませんが、欲を言えば一回京都に遊びに来てほしかった。彼も30歳になったから、一杯でいいから飲み交わしたかった。撮影したとき、彼はまだ小学5年生でしたからね。いつか一緒に酒を飲める日を楽しみにしていたんです。だって、あまりにも早いですよ」
7月14日には、9月スタートのドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS系)への意気込みを自身のインスタグラムで綴っていた。
《日に日に暑くなって参りましたが、キャスト、スタッフ一同、テレビの前の皆様に9月から、より笑って頂きたく撮影に励んでおります!楽しみにいていてください!》
関係者によると、亡くなった18日にもドラマの撮影が入っていたのだという。
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