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「東京で手術をしたとき、わざわざ見舞いに来てくれた」

 たびたび三浦さんを撮影、訪台時は通訳も務めていた台湾の女性カメラマン・陳欣慧(アイヴィー・チェン、46)は、「なんて美しい少年なのか」とその第一印象を語っている。

「春馬はどんな仕事の現場でもスタッフ全員に目配せし、誰か取り残されていたり落ち込んでいないかを確認する。そして焦っているスタッフには温かい心配りを忘れない。逆にイヤミを吐いたり決して感情を露わにしない春馬の苦しみを察することが、どれほど難しいか……」

「息子を伴って東京の病院で手術をしたとき、わざわざ見舞いに来てくれた」

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「台湾で地震が発生したとき、LINEで私の家族や知人に被害はないか真っ先に案じてくれた。

 春馬と最後に会ったのは2年前、台北華山の芝生広場に寝転がって一緒にコーヒーを飲んだわ。

 何が、純真な春馬の心を拘束したのかしら……。彼は疲れていたのね。天使のような大きな少年は、黙って休むことを選んだのだわ。春馬はその輝ける人生の中で、皆の期待に応えるように一生懸命努力した。春馬、私はもうあなたの成長を見ることはできない。でもあなたの魂が解き放たれて自由になれますように」

 と台湾の「上報(アップメディア)」で回想している。

「親切でキュートで、演技にひたむきな」

 また、7月23日公開の映画『コンフィデンスマンJPプリンセス編』で、富豪令嬢として詐欺師ジェシー役の三浦さんと共演した台湾人タレント・徐若瑄(ビビアン・スー、45)は「春馬は親切でキュートで、演技にひたむきな若きハンサムでした。訃報を聞いて、申し訳ありませんが、とても信じることができません」とコメントした。

日本でもおなじみの徐若瑄(ビビアン・スー) ©getty

『真夜中の五分前』でひとり二役を演じたヒロインの劉詩詩は、公開当時の取材で「初対面のときに春馬から中国語で話し掛けられたの。とっても発音がいいなと思った。リハーサル中や休憩中も、本当に一生懸命中国語を勉強していて感心した」「春馬に『你好漂亮(とても綺麗だ)』『我愛你(愛している)』『我想跟你在一起(あなたと一緒にいたい)』といった簡単な愛の中国語を教えたこともあったわ」と振り返る。

 ただ、三浦さん急逝のニュースは中国でも大きく報じられたが、7月21日現在も彼女はメディアやSNSで三浦さんについてコメントはしていない。