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熾烈なレギュラー争いを繰り広げる楽天・銀次選手と内田靖人選手へ

文春野球コラム ペナントレース2020

片倉小十郎景綱、現世に蘇りて『伊達家一の野球好き』

 皆々、お初にお目にかかる。奥州・仙台おもてなし集団伊達武将隊、片倉小十郎景綱である。

 此度、僭越ながらわし景綱が文春野球コラムを認(したた)める事と相成った。寛容な精神で見てもらえれば幸いに存ずる。

『奥州・仙台おもてなし集団伊達武将隊』とは、仙台・宮城・東北の魅力を伝えるため、400年の時を越え現世に蘇った伊達の武士集団。仙台藩祖・伊達政宗様を筆頭に仙台城跡を拠点とし、演武やおもてなしを致しておる。

 わしは、伊達政宗様の傅役(もりやく)を務め、生涯に渡って政宗様を支え続けた。宮城県の南端にある白石城の城主でもある。戦国時代物の漫画やゲームには政宗様とともに登場する事が多いやもしれぬのう。

 そんなわし景綱、現世に蘇りては『武将隊一の野球好き!』と自負しておる。

 無論、戦国の世には「野球」というものは御座らぬ。されど、打者と投手の駆け引き(一騎打ち)や6-4-3の併殺(本丸防衛)、捕手の2塁送球・盗塁阻止(弓を射る)など、大戦の無き現世に蘇りし武将の心踊る数多のプレーに、ただただ魅了されている毎日。

©片倉小十郎景綱

 全国各地にプロ野球チームが御座るが、日夜我らがおもてなしを致す、伊達政宗様が礎を築いた杜の都・仙台を本拠地とする「東北楽天ゴールデンイーグルス」を心より愛しておる。

 イーグルスのファンであれば、ほとんどの者に「MyHERO」(推し選手)が存在する筈じゃ。勿論、わしにもMyHEROは居る!!

もしも銀次殿が戦国の世にタイムスリップしたら…

 わしが応援致すMyHEROは、背番号33・銀次選手。

©片倉小十郎景綱

 如何なるコースの球も鮮やかに安打とする巧みな太刀さばき(バットコントロール)と、球を見逃した後のバットくるくる(銀次選手流の血振りと命名)、一塁守備での捕球技術などなど......銀次選手のプレー全てに心底惚れておる。

 銀次選手、今季はここまで打率.242、打点8、出塁率.290、得点圏打率.167(8/1終了時)。開幕直後は銀次選手らしい打撃が見られなかったが、打席数が増すにつれ持ち前の打撃が出来てきておると存ずる。打撃を修正致し、それが目に見えて結果に表れる。流石15年目のベテランは伊達ではござらぬ。

「もしも銀次選手が戦国の世にタイムスリップしたら、それはそれは名高い剣術指南役を努める筈であろう」
「マリーンズの角中選手や、ファイターズの近藤選手も良き指南役となりそうじゃのう」
と、かような想像をして楽しむ齢463の武将。

 昨季は銀次選手にとって様々な記録が生まれた年であった。通算1000試合出場&球団生え抜き初の1000安打達成。オフにはFA権を行使せずにイーグルス残留を選んでくれ申した。2013シーズンのリーグ優勝&日本一を知る星野チルドレンの一人が、今季も正一塁手を掴むであろうと確信しておった。

 が、MyHERO銀次選手に今季、強力な好敵手が現れ申した。