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 その後、樽井容疑者は実家にはほとんど寄り付かなくなったが、何度か“家出”をして実家に戻ってくることもあったという。親族男性は声を落とし「未希は旦那とずっと別れたがっていた」と明かす。

夫の主張は「子どもに悪影響」

「旦那から逃げるために何度も家出をしているんですよ。実家にも3回くらいは帰ってきている。最初に家出したのは3年くらい前で、1カ月は帰らなかったはずですよ。その時から『離婚したい』『別れたい』ってずっと言っていた。

日曜日の早朝、閑静な住宅街で事件は起きた ©文藝春秋

 でも家出の度に旦那が居場所を見つけ出して無理やり連れて帰るんです。捜索願まで出されて、おおごとになったこともありました。旦那は『子供のために離婚はしちゃいけない』『子供に悪影響だ』なんて言っていましたけど、夫婦関係は3年前に未希がウチに逃げてきた時点で破綻していたんでしょうね。でも未希は強く言われたら断れない性格だから、口の上手い旦那に毎回説得されて、しぶしぶ家に帰っていました」(同前)

容疑者が漏らしていた「旦那に暴力振るわれてる」事実

 妻がそこまでして夫から逃れたい理由は何だったのか。

「夫婦関係について深くは聞いていませんが、何回目かの家出で実家に帰って来た時に、『傷だらけになってる』『旦那に暴力振るわれてる』と言っていたことがありました。家族としては、そんな旦那と暮らすくらいならさっさと離婚すればいいのにと思っていましたが、旦那が未希に依存して離さないという感じだった」(同前)

 樽井容疑者は夫から逃れることができず、仕事を転々として生活を支えていた。

ボーガン(画像はイメージ。事件に使用されたものではありません) ©Getty

「旦那は1年前くらいまでは肉の配達や郵便局の仕事をしていましたが、それ以降は無職です。今年に入ってからも未希は家出して実家に戻ってきていたのですが、その時に風俗でも働いていたことを知りました。子供もいるし、未希が家計を支えざるを得なかったんでしょうね」(同前)

「今月から働く予定やったんや!」

 そして7月26日早朝に事件は起きた。親族男性は肩を落とし、事件直後の被害者の様子を語った。

「事件の直後、旦那から突然実家に電話がかかってきたんです。『今月から働く予定やったんや!』『もう少しで死ぬところやった!』と、一方的に未希を責めるような口調でね。

 確かに、未希が凶器を持ち出した時点で擁護することはできないけれど、いままで旦那に苦労させられてきたのも知っていますからね。(夫に)電話口でまくしたてられたけど、どこまで本当のことを言ってるのかもわかりません」(同前)

 兵庫県はボーガンを県青少年愛護条例に基づき「有害玩具類」に指定。さらに所有者に届け出の義務付けなど、規制強化の条例制定を進めている。

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