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2020/08/08

ハロウィン祭りの撮影は大変だった

——ドラマ製作のため、梨泰院を何度も訪れたことと思います。監督にとって梨泰院とはどんな場所ですか? 梨泰院のどんな魅力をドラマで伝えたかったのですか?

「梨泰院は、ソウルの中でも多国籍、多文化の人々が集まっていて魅力あふれる町です。町を訪れるのも20代後半から30代が多く、ナムサン(南山)やソウルのきれいな夜景がよく見えるため、青春モノには魅力的な場所です。

ハロウィン祭りで変装するスア(右) (Netflixオリジナルシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中)

 問題は、梨泰院には坂が多く、路地が狭いため、ドラマを撮影する環境としてはあまり適していないことです。主人公がポチャを運営しているため、夜の撮影が多いのですが、街を行き交う人がとても多い時間帯でもあるので、撮影にはだいぶ苦労しました。

 最も記憶に残っているのは、ハロウィン祭りの撮影です。梨泰院では、毎年10月に大規模なハロウィン祭りが開かれます。(実際のハロウィン祭りを)撮影するのは大変なので、別の場所での撮影や特殊映像に代えることも考えました。それでも、セロイが梨泰院に根を下ろすことになる重要なシーンなので、その臨場感や雰囲気をそのまま伝えた方が良いと思い、ハロウィン時期に合わせて撮影を強行しました。実際に大変な撮影だったので、(ハロウィンのシーンの)撮影が終わった日には、スタッフと俳優たちが、まるでドラマの打ち上げのように喜びました(笑)」

ハロウィン祭りの梨泰院に立つセロイ(左)とスア (Netflixオリジナルシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中)

——セロイは、現実では見かけないほど粘り強くてまじめな青年です。韓国では、セロイのリーダーシップについてもたくさんの記事がありました。監督がセロイを通じて、あるいは、ドラマを通じて世の中に投げかけたかったメッセージとは何ですか?

「原作者のメッセージを、監督としてドラマに忠実に反映できたかどうかは分からないですが……セロイのこのセリフだけは、ドラマで絶対に生かしてみたいと思っていました。

セロイ(左) (Netflixオリジナルシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中)

『今1回、最後に1回、もう1回。一瞬は楽になる。だけど繰り返すうち、人は変わる』(第3話)」

後編に続く)

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