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インタビュー終了後、筆者は小泉氏に「正直ちょっと心配していたんですよ。セクシーとか結構バッシングがありましたからね」と声をかけてみた。
対して小泉氏は、「まあ、そういうモードになると、マスコミは止まらないね」と苦笑した。
振り返れば2009年の初出馬の際、小泉氏には世襲批判が浴びせられた。選挙期間中小泉氏は、「横須賀から出て行け」と罵倒され、足を踏まれ、ペットボトルを投げつけられた。
この時のことに触れると小泉氏は、「いや、(今回は)あの時に似ているなあと思いましたよ。その時はしょうがないと思って、淡々とやっていくしかないと思っていたから。でも面白いのは、人って叩き続けると飽きるんですよ」と答えた。
マスコミや世間の熱しやすく冷めやすい性質を、小泉氏はすでに身を持って知っており、今回のバッシングも冷静に見ているのだ。
別れ際に筆者は「でもいまは勢いが戻ってきた感じですね」と、インタビューで得た印象を率直に伝えた。
「まあ相当叩かれましたからね。でも批判が収まるのを待っていたんじゃなくて、戦い続けていましたよ。次の戦いは、政府の(温室効果ガスの国内削減)目標を引き上げさせる。トライします。まあ見ていてください」
そう語って部屋を出ていった小泉氏の後ろ姿を見ながら、筆者は確信した。
「小泉進次郎は復活し、さらなる高みに向けて発進した」ことを。
【執筆:フジテレビ 解説委員 鈴木款】
【撮影:山田大輔】