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見た目だけじゃない! グリーンの素晴らしい役割

 グリーンは、花の鮮度にも関わります。

 花だけで作った花束と、花とグリーンを混ぜて作った花束、どちらのほうが長く楽しむことができる花束になるのでしょうか? 答えは、グリーンを混ぜて作った花束です。

グリーンが花の頭を支えてくれるので、花が水を吸収しやすくなる。

 花だけで作った花束の場合、花と花がくっつきあうことになります。その結果、花びら同士がお互いを傷つけあってしまい、それが変色やカビの原因となります。花と花の間にグリーンを入れることで、クッションの役割を果たしてくれるのです。

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 さらに、グリーンが花の間に入りクッションとなることで、花の頭を支え、花首をまっすぐに安定させて水が花先までよく通り、花の持ちが良くなります。

 グリーンの種類が豊富な花屋さんなら、あえて花を入れずにグリーンだけをセレクトしてアレンジをするといった、洗練された楽しみ方もおすすめです。

いい花屋さんかどうかは 花器からもわかる!

 さて、いい花屋さんの見分け方をもう少し極めてみたい人は、花器に注目してみましょう。

 花屋さんの店内には、背の高いもの、低いもの、ガラス製のもの、陶器、プラスチック……様々な花器が並んでいますが、透明なガラスの器をチェックし、「中の水が清潔かどうか」を確認してみてください。

花屋さんに行ったら、水がキレイかどうかをチェック!

 花にとって水は欠かせないもの、水との付き合い方を見れば、いい花屋さんかどうかが見分けられます。

 漠然と花屋さんに入るとどうしていいかわからず、気後れしてすぐに出てきてしまうなんてことがあるかもしれませんが、花屋さんを見分けるコツをつかめばいくつもの花屋さんを見て回る、「花屋さん巡り」もできるようになりますよ。

 せっかくならいくつも巡って、自分だけのお気に入りのお店を見つけてみませんか?

佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)
フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、'19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。テレビ、ラジオ出演のほか伊勢丹メンズ館のディスプレイ装飾など幅広く活躍中。

写真=平松市聖

記事提供:CREA WEB