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なぜ本はいま出た? 答えは……

「ハリーとメーガンは伝記にはまったくノータッチと声明を出していますが、実際には全面的に協力したとみるのが自然でしょう。内容には本人たちでなければ分からない細部の発言や描写が溢れています」(フランス王室誌編集者)

 そうとすれば、今、出版するのはなぜか。

ハリーとメーガンはどこへ行く? ©AFLO

「今回の本で触れられなかったことに注目するべきです。例えばアンドリュー王子の未成年女性国際売春シンジケート関与疑惑ではFBIが王子の事情聴取を望んでおり、今後の展開次第で致命傷を英王室に与えかねません。ダイアナの事故死に関する再審査に関してもハリーは強い不満を表明しました。伝記はこうした英王室の微妙な懸案を努めて避けている感があります。2人と英王室の間でメグジットの詰めの交渉が残っていることへの配慮でしょうか」(同前)

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女王の脳裏に去来するものとは…… ©iStock

 伝記の出版を最も悲しむのは英女王だという声が強い。女王は今夏もハリーとメーガンをスコットランドの夏の御用邸に招いた。2人は丁重に辞退したというが、ことさらハリーをひいきしてきた女王の胸中は複雑だろう。