文春オンライン

オンラインサロン「田端大学」が爆発炎上し、「廃棄前提おじさん現象」が問うカモ商売

ドクロ型の煙が上がるのもまたひと夏の思い出というやつでしょうか

2020/08/20

genre : ニュース, 社会

note

イガグリ頭のくせにエレガントでスマートなんですよ

 で、田端さんとはライブドア時代にもLINEでもZOZOでも事業でご一緒したことがあるのですが、その仕事ぶりは「ザ・堅実」。何というか、行き届いているし、打てば響くし、あまり方針でブレることもなく業務も散らからないので、ソツなく管理してしっかりと仕事をする人であるのは間違いない。

 そして、何より「親分をちゃんとグリップしているので、よく分からんことを言いがちな創業者やワンマンのおっさんに振り回される心配が少ない」。これ。重要。やっぱさあ、取引先とちゃんと打ち合わせして話を進めているのに、現場に介入したがる経営者からの横やりでちゃぶ台が返るとか、思いつきで事業がなくなるなど、滅茶苦茶なことってICT企業で急成長中だ、立志伝だ、風雲児だっていうところでは日常茶飯事なんですけど、田端さんなら何かが起きても上手く仕切ってくれるという安心感はあるわけですよ。だって、あの堀江さんの部下だったんですよ。

©iStock.com

 ただ、ここでも田端さんのいる会社のほかの事業部にいる責任者やマネージャーからすると、「田端さんと話を進めてます」というと「あ、ふーん」っていう態度になるわけですよ。エレガントでスマートな仕事をソツなくされるので、一目は置きながらもムカつくんでしょうね。イガグリ頭のくせにエレガントでスマートなんですよ。腹立ちますよね、田端信太郎。

ADVERTISEMENT

炎上のボルテージはどんどん上がっていきます

 なにぶんそういう人がやっている「田端大学」なので、構成員がムカつくツイートしたら炎上待ったなしの田端ブランドでネットに黒煙が立ち上がっても何も不思議ではない。

 そして、構成員が炎上したので田端さんがやってきて「あれは炎上マーケティングを請け負ったんだよ」とネタを書いて、さらに燃料追加で大騒ぎになるわけです。

田端信太郎氏の著書『ブランド人になれ』

 ネット世界の好中球(白血球)たる「ねとらぼ」がわざわざ温泉旅館や観光協会に電話して「田端大学に炎上マーケを発注したんですか??」とマジ取材し、追い打ちをかけるように弁護士ドットコムが出てきて業界きってのイケメン弁護士・清水陽平さんが公平な見地から今回の炎上劇についての見解を総括気味に話して、炎上のボルテージはどんどん上がっていきます。うわ、くだらねえ。ネタに決まってるだろ。でもそのネタにマジになれる俺たちかっこいい。

“廃棄前提”炎上ツイートで注目の温泉旅館 オンラインサロン運営者の「炎上マーケティング大成功」発言を「事実無根」と否定
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2008/13/news118.html

旅館の夕食「廃棄前提」ツイートが波紋 田端信太郎氏「炎上マーケティング」投稿に法的問題は?(弁護士ドットコムニュース)
https://www.bengo4.com/c_23/n_11596/

 さらには、炎上に耐えかねて大元の炎上発言をした田端大学構成員さんが、炎上特有の誹謗中傷込みの反応に耐えかねてよせばいいのに「法的措置を取る」とまで言い始め、騒動は最盛期を迎えます。いやー、ほんと酷いインターネッツですね。

「廃棄前提」のワードがなぜ生まれてきたか?
https://note.com/k_yorikane/n/n50bde1eeeefc