反町隆史と竹野内豊がダブル主演を果たした1997年の夏ドラマ『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)。夏の海の民宿を舞台に、一見ソリが合わない反町演じる広海(ひろみ)と竹野内演じる海都(かいと)が、友情を深めていくという月9ドラマだ。
8月17日~25日まで『ビーチボーイズ』がBSフジで再放送中。今日最終話を迎えるが、FOD(フジテレビオンデマンド)に加入すればいつでも観られる。
そこで当時大学1年でリアルタイム放送も視聴していた筆者が、改めて一挙に全話視聴し、『ビーチボーイズ』とは何だったのか、考察したいと思う。
「反町派?竹野内派?」論争💞を巻き起こした夏ドラマの金字塔『#ビーチボーイズ』⛵️🩳が、#BSフジ で再放送🏄♂️
— フジテレビュー!! (@fujitvview) August 15, 2020
ドラマ好きライターの #信子と庸平 が忖度ナシで魅力を分析🧐何も起こらないのに魅了される理由は❓#反町隆史 #竹野内豊 #広末涼子 #稲森いずみ
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まず23年前の本放送当時の印象を語っておきたい。当時は話題になっていたから惰性で観ていたものの、正直、「面白い!」とは感じていなかったというのが率直なところ。
また、広海が朝食を作りながらタバコをふかしていたり、誰もケータイを持っていないから民宿の固定電話でやりとりしていたりと、時代を感じさせるシーンももちろんあったし、ツッコミどころも多かった。
そもそも放送当時23歳の反町と26歳の竹野内で、「ボーイズ」というタイトルはいかがなものか。「少年」っていう歳じゃないだろうに。それに反町自身が歌う主題歌『Forever』(反町隆史 with Richie Sambora)にいたっては、反町の微妙に上手くない低音ボイスもあり、当時から「なんじゃこりゃ」と思う歌だった。“アイドル俳優のアイドルドラマ”という先入観を植え付けてしまう弊害が起きていたように感じる。
とは言え、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気だったイケメン俳優二人の共演ということで、平均視聴率23.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)のヒット作となったし、観ていた世の女子たちは「反町と竹野内、どっち派?」なんて話題などで大いに盛り上がっていたのも事実。
だが筆者は、どちらかというとその現象を冷ややかな視線で傍観していた側だった。スクールカースト的に4軍男子だった非モテ大学生(筆者)が、あんなカースト頂点を絵に描いたようなモテ男たちへ抱く感情が、憧れではなく妬みだったのは当然と言えば当然だろう。