昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載DMM亀山会長に聞いてみた。

2020/08/25

君ひとりが詐欺罪で捕まったうえで……

 税理士と組むことで信用させ、「知り合いを紹介すれば手数料が入る」というマルチ商法システムを使って、SNSなどで大々的に“給付金詐欺キャンペーン”を展開した。

 つまり、君の名前で給付金を騙し取り、コンサル料という名目でカネを受け取り、黒幕のコンサル業者、悪徳税理士、紹介者で山分けするという、「期間限定の組織的詐欺システム」が全貌だと思われる。

 ということで、難しいことが分からない君たちでも、彼らの指示に従い申請をすれば、確かに口座には100万円が振り込まれる。そして、そこからコンサル料金70万円を支払っても、君の口座には30万円が残ることになるだろう。

 

 だけど、これは不正受給だからね。そして、ここをよーーーく聞いてね。

 申請者はあくまで君だからね。後日、不正が発覚したときに、真っ先に逮捕されるのは君だということなんだ。

 コンサル業者は「アドバイスしただけ」、税理士は「依頼に応じて手続きをしただけ」と責任逃れをするから、君ひとりが詐欺罪で捕まったうえで、受給額100万円に加えて規定にもとづいて合計120万円以上を返金しなければならなくなる。

振り込め詐欺でいえば「受け子」や「出し子」と同じ

 この悪巧みを企てた悪党たちは短期間で荒稼ぎをして、捨て駒の君たちが捕まる頃にはスタコラサッサと雲隠れをしているよ。振り込め詐欺でいえば「受け子」や「出し子」と同じでトカゲのしっぽ切りというやつ。

 すでに何人かの無知な若者たちが逮捕されているみたいだし、これからまだまだ増えると思われる。今は忙しくて手が回らない役所の人も、あとで申告書を調べれば、不正者は芋づる式に見つけられるからね。

 こんなとき捕まった若者たちは、たいてい「よく考えないで軽い気持ちでやりました」とか言うのよ。だけど、ちゃんと考えろよ。もう成人なんだから。コンサルの言うことと、俺の言うことを比較して、もう一度よーーーーく、自分の頭で考えてみな。

 

 今みたいな混乱のときは、多くの人の収入が減っている。もしかしたら君もアルバイトとかできなくなって大変かもしれない。そして、苦しくてワラにもすがりたいときは、少しくらい怪しいと思っても、ついついすがってしまったりする。だけど、それこそ悪者の思うつぼ。人生を棒に振るよ。

 とにかく俺の意見は、まだ申請前ならやめたほうがいいし、すでに受け取ってしまったのなら返金したほうがいい。そして、これ以上の被害者が増えないように、周りの人にも教えてあげたほうがいいと思うよ。無知は罪だからね。

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー