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「Go To」は失敗なのに...菅官房長官が“ポスト安倍”としての存在感を高めている理由

首相体調不安説の中…あの2人の“怪食”情報

2020/08/25

genre : ニュース, 政治

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 菅氏は8月3日の会見で、無症状者や軽症者用のホテルを確保していなかった沖縄県の対応を痛烈に批判した。

 しかし沖縄県政関係者は「知事は、八月上旬に予定していた那覇市のホテル借り上げを前倒しして、七月末に開始しているんです。これは国と相談して決めたことなのに、菅氏が『ホテル確保がゼロだ』と批判するのはおかしい」(「週刊文春」8月27日号)と述べている。

 週刊文春は「菅氏のイジメぶり」と書いた。Go To事業だけ見ても対応の格差が激しい。

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菅官房長官「おかしいと思う感覚 大事に」

 そんな菅氏だが、今年1月のインタビューではこう答えていた。

「おかしいと思う感覚 大事に」(産経新聞1月15日)

 なかなか面白いインタビューではないか。  

《私はたたき上げですから国民から見ておかしいことは「おかしい」と言う。そこは大事にしていきたい。そうでなければ何のために政治家になったのかが分からない。》

 その国民から見ておかしいと言われているのがGo Toなのでは?

©文藝春秋

「内閣支持率36%に下落 共同通信世論調査」(産経ニュース8月23日)

「観光支援事業『Go To トラベル』を巡る混乱など政府の新型コロナ対応への不満が反映しているとみられる」(東京新聞8月24日)

 しかし「青春アミーゴ」修二と彰ならぬ菅と二階はGo To事業をきっかけに、そして安倍首相の体調不安説をきっかけに、次の政局の主導権を握ろうとしているように見える。

©文藝春秋

 このズレっぷりって、2000年に小渕恵三首相が病気で倒れたときに森喜朗氏を後継に選んだあの密室の五人組の動きを思い出す。今回は二人組だけど。

小渕恵三氏 ©文藝春秋

 菅&二階の「怪食」にしばらく注目です。

「Go To」は失敗なのに...菅官房長官が“ポスト安倍”としての存在感を高めている理由

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