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「恋愛に興味がない」=未熟・幼い、というレッテル

「恋愛をしない」というセクシュアリティが存在することは知らない人はまだまだ多く、「恋愛に興味がない」というと、未熟さや幼さ、もしくは“モテない=劣っている”というレッテルを貼られてしまうこともあります。

 また、Aロマンティックの人もパートナーと交際することはありますが、付き合うことに関しても恋愛というプロセスは必須であるという前提はあまりに当たり前で、普段は意識すらしない人も多いかもしれません。だからこそ、今回の漫画の主人公のようにコミュニケーションがうまくいかずにすれ違ってしまうこともあるようです。

 映画やドラマを見ていても、当たり前のように登場人物は恋愛感情を持つことが前提されていると感じることが多いです。恋愛映画ではなく、たとえばアクション映画やSF映画などでも、登場人物が困難を乗り越えた末に結ばれるなどのストーリーは多いですよね。

 しばしば、恋愛に興味のない人がキャラクターとして登場する場合もありますが、その多くが過去に暗い経験があったり、今は別のことに集中したいから恋愛はしない、というものだったり。

 そこには「通常であれば恋愛はするもの」という価値観を感じ取ることができます。冒頭でも述べましたが、その相手が異性であるか同性であるか、という点での多様性は少しずつ広がっているとはいえ、「恋愛はするもの」という前提自体はまだまだ強固なものなのです。

「異性と恋愛する人ばかりじゃない」ということが知られるのと同じくらい、「恋愛をしない人もいる。そこには理由はない。ただそういうセクシュアリティだから」ということも当たり前に認識される社会にしていきたい。あらためてそう感じさせられるエピソードでした。

(漫画:keika、編集後記:伊藤まり

 パレットークでは、「こうあるべき」を、超えてゆく。をテーマに、LGBTQ+、フェミニズム、多様性について、漫画やインタビューを通して発信している。

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