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上越新幹線の“ナゾの途中駅”「本庄早稲田」には何がある? 早稲田大学のパワーで新幹線駅ができた?

2020/08/31

 唐突で恐縮だが、筆者は早稲田大学とはまったくと言っていいほど縁がない。研究者の取材で訪れたことが何度かあるほかは、大学入試のセンター試験を早稲田キャンパスで受けたことくらい。早稲田とはほとんど縁遠い人生を送ってきた。ところが、この記事を書くために“早稲田の杜”に向かっている。なぜかといえば、そこに「ナゾの新幹線駅」があるからである。

 早稲田といえば都の西北だが、新幹線で向かっているのは都の西北というよりは関東平野の西北、本庄早稲田駅だ。三河安城駅を訪れた際にも書いたが、新幹線に乗るときはたいてい遠く離れた都市に向かうときだ。目的地は誰もがよく知っている駅が多く、ナゾではない。ところが、その途中にポツポツと、降りたことがなく、よく知らない駅がある。通過してしまう場合は存在をそれほど意識することもないが、それでも車内の電光掲示板に「ただいま〇〇駅を通過」などと出ると気になってしまう。そのひとつが、上越・北陸新幹線の本庄早稲田駅ではないだろうか。

上越・北陸新幹線の“ナゾの途中駅”本庄早稲田には何がある?

上越・北陸新幹線の“ナゾの途中駅”本庄早稲田には何がある?

 本庄早稲田駅があるのは、新幹線で言えば熊谷駅と高崎駅のちょうど中間くらい。駅名に本庄と付くからには、埼玉県本庄市の駅であることはわかる。が、早稲田とは? やはり早稲田大学に関係するのだろうか。駅のある住所も本庄市早稲田の杜だという。

 本庄早稲田駅は新幹線しか通っていないため、新幹線「あさま」や「たにがわ」に乗って目指すことになる。三河安城駅もそうだったが停車する列車の数が少なく、意外と訪れるのに難儀する。本庄早稲田駅に停車する新幹線は日中おおよそ毎時1本だ。私の乗る「あさま」は東京駅から約45分で本庄早稲田駅に到着した。さて、一体何があるのだろうか。

今回の路線図。本庄早稲田駅は、東京方面から熊谷駅の1つ先。本庄早稲田駅の次が高崎駅だ

「早稲田リサーチパーク」とは?

 駅そのものはごく普通の高架駅だ。ホームから階段を降りてコンコースに出て、人気の少ない改札口を抜ける。すると、南口方面に「早稲田リサーチパーク」なるものがあると案内されている。やっぱり“早稲田”を名乗るだけあって、早稲田大学の施設がある駅のようだ。