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菅官房長官が「土のスプーン」と呼ばれる理由

「土のスプーン『菅』、認知度が弱点の『岸田』、安倍の政敵『石破』浮上」(中央日報、8月29日)、「ポスト安倍 菅? 石破? 第三の人物?」(ハンギョレ新聞、同)などと報じていて、河野太郎防衛相、小泉進次郎環境相などの名前も上がる。土のスプーンは、韓国のスプーン階級論で所得下位層を指す。菅義偉官房長官は韓国でもたたきあげとして知られている。

 安倍首相の辞任で日韓関係改善に弾みがつくのではないかと期待するメディア(保守系の東亜日報)や石破茂元幹事長が首相になれば日韓関係の膠着状態も打開できるのではないかという見方も出てはいるが、いずれにしても、日本の韓国へ対する立場に変わりはないだろうという見方が大勢だ。 

辞任会見の様子を見る韓国市民 ©Aflo

 冒頭の記者はこんなことも言っていた。 

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「安倍首相が『嫌韓』を政治利用していたという見立てがされますが、では、新しい首相になれば、日本国内の『嫌韓』は変わるのか。そのまま継続されて膨らんでいくのか、それとも、分裂して縮小されていくのか。韓日関係もそうですが、そんなところにも注目しています」 

 安倍首相辞任は、日韓関係にとっても「終わりの始まり」のようだ。