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「同性カップル」という言葉にも似た構造が

 その後、歴史や思想を学んでいくうちに、いかに社会全体が、そしてときには言語自体が「人間=男性」となっているか知ることになりました。だから、女性を指す場合はあえて“女性”という情報を付加しなければいけないのです。

 その他の世の中の“普通”から想定されない人々、たとえば異性愛者“ではない人”などの場合も同様です。わざわざ同性カップルであることを明記しなければ、多くの場合異性のカップルを想定されてしまうのですから。

 きっと、こうした言葉の端々にモヤモヤを経験してきた人は私の他にも多くいることと思います。

 けれど、こうしたモヤモヤを発信すると時折「そんな細かいことを気にしているの?」と言われてしまうこともあります。たしかに、こうした言葉を使っている人の多くはそこに悪意など込めておらず、ただ使っているだけ。当事者でも気にならない人はいるでしょう。

 しかし私はこうした言葉に現れる非対称性は、決して小さいこと、重箱のすみを突くようなことではないと考えています。なぜなら、それは漫画の中にもありますが、この言葉の非対称性はそのまま社会の非対称性を表しているから。そして、たとえ無意識であっても私たちは言葉によって多く影響されているからです。

 普段何気なく使っている言葉だからこそ、社会の非対称な構造や、私たち自身のもつ偏見を考え直すきっかけになるのだと思います。

(漫画:keika、編集後記:伊藤まり

 パレットークでは、「こうあるべき」を、超えてゆく。をテーマに、LGBTQ+、フェミニズム、多様性について、漫画やインタビューを通して発信している。

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