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「自称・お坊ちゃん育ち」桜の会“首相枠疑惑”のジャパンライフ元会長ら逮捕、安倍晋三氏との接点

2020/09/21
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笹川会長の「ワシはこっちのほうがいいな」という一言で

「笹川さんに『安倍君はおらんのか?』と聞かれたので笹川さんを2階に案内し、笹川さんが『安倍君』と呼びかけると、外相一行が全員起立して、深々とお辞儀しました。 

 笹川さんが『ワシはこっちのほうがいいな』と言うと、外相はすぐに承知して、外相一行が1階に降り、笹川さん一行の5、6人が2階に上がることになったのです」 

「桜を見る会」の安倍前首相と昭恵夫人 ©️getty

 他の客もいる中で大人数が入れ替わるため、秀島氏をはじめとするスタッフは気を遣った。 

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「本来、秘書官だった安倍(晋三)さんが率先して動くべきなのに、フラフラとして、物言いがハッキリせず、頼りになりませんでした。安倍さんは、5、6人いたCAにも評判はよくありませんでした」(同) 

 日本の外務大臣を一言で1階に降ろした笹川良一氏の存在。秀島氏は30年に渡り、皇族、政財界、反社まで様々な人を乗せたが、この時の光景は今も鮮烈に覚えているという。 

「個人的な関係は一切ありません」と答えた安倍晋三氏

 昨年12月の国会で、山口氏との関係を問われた安倍首相(当時)は、 

「過去において私が招待された多人数の会合等の場で同席していた可能性までは否定しませんが、山口氏と1対1のような形でお会いしたことはなく、個人的な関係は一切ありません」と否定した。 

ジャパンライフ本社 ©️AFLO 

 ジャパンライフの被害者は高齢者を中心に7000人に上り、2000億円以上が未返還とされる。それは2000年代以降に限られたもので、80年代からの被害者は含まれていない。 

 莫大な数の被害者のためにも、安倍氏はもう一度説明する必要があるのではないだろうか。 

「自称・お坊ちゃん育ち」桜の会“首相枠疑惑”のジャパンライフ元会長ら逮捕、安倍晋三氏との接点

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