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誹謗中傷ツイートを「全部プリントアウトして持ってきてください」

――「身の危険を感じる」とは?

春名 一番最初に衝撃を受けたのは「ナイフで滅多刺しにしてドラム缶にセメント詰めて殺したい」ですね。親もかなり心配して「とにかく警察に相談しよう」と最寄りの警察署に行って……。

――普通に殺人予告ですよね。

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春名 でも警察の人は「ツイッターって何ですか?」状態で、「ツイッターを辞めればいいんじゃないか?」と言われました。10年前はSNSも今ほど普及していなかったので。

――それで、どういう対応になったんですか?

春名 誹謗中傷ツイートを「全部プリントアウトして持ってきてください」と言われて。両親と大量のツイートを印刷しましたね。あとは、通常パトロールの順路に自宅周辺を入れてもらうような対応でした。

――全部プリントアウト?

春名 警察としてもどういう対応をしたら正解なのか、本当にわからなかったんだと思います。印刷作業は親に手伝ってもらったのですが、なかには親への誹謗中傷も結構あって、すごく申し訳ない気持ちになったのを覚えています。その時が一番辛かったかもしれない。

 

「警察に相談すればなんとかしてくれる」と思っていた

――出演舞台に「爆破予告」が来るという問題もありました。

春名 舞台の会場に手荷物検査やカメラの設置などの対応をしてもらったために、関係者の皆さんやお客様に大変ご迷惑をおかけすることになりました。その時は劇場の管轄だった渋谷警察署に相談したのですが、投稿者が海外の色々なサーバーを経由していて特定できませんでした。被害届も出しましたが、脅迫については3年という時効があるんです。

 この時までは「警察に相談すればなんとかしてくれる」と思っていました。でも、他の方法を探さないとどうにもならないんだと痛感したんです。それで、お金がかかってでも弁護士の先生に相談して、法律の力を借りようと決めました。

 

――春名さん自身もですが、周りの人や仕事に影響が出るのは困りますよね?