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“処女ってことでしょ? その歳で…”「セックスして一人前」という風潮にモヤモヤする話

 私たちの生きる社会では、様々なセクシュアリティを持つ人がいます。フィクトセクシュアルをはじめ、他者との(物理的な)セックスを望まない人は実際にはとても多くいます。Aセクシュアルというセクシュアリティも少しずつ、知られるようになってきました。

 しかし、いまだに映画やドラマで語られるハッピーエンドは、ほとんどが男女が恋愛を通して結ばれるというもの。そして直接的な表現の有無はありますが、多くの場合セックスも想定された関係性ではないでしょうか。

 そんな社会の中で、その人自身はセックスを「人生に必須の幸せの要素」とは捉えていない場合でも、「それこそが人生に必須の要素」とするプレッシャーを日々受けてしまい、生きづらさを感じている方は多くいるのです。

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 もちろんセックスによって何か学びを得る人も多くいると思います。人生の豊かさをセックスから得る人も多いでしょう。しかしはたして、人生の学びや豊かさは、セックスによってしか得ることができないのでしょうか?

 この価値観のみが幸せだ、ということしか幸せの形として認識できない、そしてその価値観を押し付けてくる社会の方がよっぽど未熟なのではないかと感じます。

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(漫画:keika、編集後記:伊藤まり

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