二人三脚で歩んできた女性マネジャーが……
「1月に下の子を出産したばかりでしたが、事務所には『新しい仕事を入れてほしい』と話していたんです。当初は出産から1年で現場復帰する予定で、今月1日のイベントの後は、新たに決まっている仕事はなかった。少し焦っていたのかも知れません。事務所の中の彼女を取り巻く環境が変わったこともあります。2年前に竹内を育て上げた社長が退任し、二人三脚で歩んできた信頼する女性マネジャーも3年ほど前に担当を外れた。
同世代だった同じ事務所の中谷美紀(44)や柴咲コウ(39)も独立して事務所を去った。竹内さんも40歳となり、いわゆるヒロイン役ではなく、新境地を切り拓かなければいけない、大切な時期でした。そんなときに自ら命を絶つなんて……。魔が差したとしか思えません」
17歳で映画初主演をつとめた1998年公開の「イノセントワールド」で、竹内さんを抜擢した下山天監督がこう話す。
「青森での長期ロケで、なかなかOKが出ず、悔し泣きする事もありました。『監督のイメージ通りに出来ない自分が悔しいんです』と。撮休の日には山の上から叫び声が聴こえてきたこともありました。結子さんが森の中で独りでセリフの練習をしていたのです。まだまだこれからお芝居も楽しみになっていく時でした。真面目で手が抜けない性格が、禍いの原因でなかった事を願うばかりです」
竹内さんの女優人生”第2幕”は、まさにこれからだった。早過ぎる死が悔やまれる。
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