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「彼らは状況をよく理解して静観していました。そして選んだのが、来年4月1日付で『株式会社TOKIO』を設立して独立し、グループとしての活動を続けること。実はこれこそ山口復帰への第一歩となるはずだったんです。頃合いを見計らって、山口を裏方として迎え入れ、どこかの節目で長瀬も入れて、いつの日かTOKIOとして復活させようとしていました。

 しかもこの計画には藤島ジュリー社長も咬んでいる。株式会社TOKIOは城島社長、国分、松岡両副社長のトロイカ体制と言われていますが、登記上の実際の代表取締役はジュリー社長で、3人は取締役です。TOKIOはジュリー社長が初めて売り出したグループですから、それだけに思い入れも強いのでしょう」(前出・スポーツ紙芸能記者)

2018年、山口脱退時の謝罪会見でのTOKIOメンバー ©文藝春秋

白紙になった“TOKIO復活計画”

 しかし、そんな計画が静かに進行している最中、9月22日に山口が酒気帯び運転で現行犯逮捕された。東京・練馬区桜台の交差点で、山口の運転する1200㏄の大型バイク、ハーレーダビッドソンが信号待ちの車に突っ込んだのだ。駆けつけた警官によるアルコール濃度検査で、道路交通法違反の基準値の0・15ミリグラムを大幅に超える0・7ミリグラムが検出された。

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2018年、謝罪会見での山口容疑者 ©文藝春秋

「今回の酒気帯び逮捕で、遠大な“TOKIO復活計画”は白紙になってしまいました。それでもファンとTOKIOのメンバーはまだ、いつの日か復活する一縷の望みを抱いているはずです」(同前)

 “転落”に歯止めがかからない山口だが、メンバーが彼を必要とするのにはワケがある。

”寄せ集め”のTOKIOをまとめたのは……

「TOKIOは1989年にバラエティ番組『アイドル共和国』(テレビ朝日系)で城嶋と山口が結成した『城島茂バンド』が始まりです。そこからメンバーの合流や脱退を重ね、1994年にTOKIOとしてデビューしました。ジャニー喜多川氏の鶴の一声でメンバーが決まった同世代の光GENJI、SMAP、V6などと比べると、TOKIOは “寄せ集め”なんです」(テレビ関係者)

TOKIOのデビュー曲「LOVE YOU ONLY」

 しかしそんなメンバーたちをまとめたのが山口です。TOKIOのリーダーは最年長の城島ですがいじられ役。やんちゃな松岡に、甘えん坊の国分、そして最年少でスターの長瀬。クールな山口はそんななかで前に出すぎず、グループのバランスをとっていた。不祥事を起こすまでは、TOKIOの大黒柱といっていい存在でした」(同前)