なぜ、警視庁は異例の家宅捜索に踏み切ったのか——。
元TOKIOの山口達也容疑者(48)が道交法違反(酒気帯び運転)で逮捕・釈放後、捜査員が山口容疑者の自宅に押し寄せた。未成年への強制わいせつ容疑で書類送検後、TOKIOを離れて謹慎中だった山口容疑者。捜索の理由について、あるタイミングが重なったことが交通警察の逆鱗に触れたとの見方が浮上している。
釈放を待ち構えていた報道陣にとっても寝耳に水の事態だった。
山口容疑者は9月22日朝、バイクで乗用車への追突事故を起こし、息が酒臭かったことなどから飲酒運転が発覚。呼気1リットルから基準の5倍近くの0.7ミリグラムのアルコールが検出され、酒気帯び運転の疑いで逮捕。当初、容疑を認めていたことから、慣例に従い、送検後の24日早期に釈放されるとみて報道陣はその姿を求めて警視庁本部周辺で待機していた。
なぜ酒気帯び運転で「ガサ入れ」に?
だが、なかなか釈放される気配がない。実は、検察側が山口容疑者の勾留を請求していたのだ。裁判所は検察側の請求を退けたものの、手続きの関係で釈放は遅れ、釈放された山口容疑者の立ち会いの下、警視庁は24日夜、都内の山口容疑者の自宅の家宅捜索を始めた。
今回の事故では、相手が警視庁の警察官だったという以外には一見、普通の物損事故。山口容疑者も警視庁の調べに容疑を認め、「前日の夜から明け方にかけて焼酎をロックで5、6杯飲んだ」と供述していたことから、通常は身柄の確保を延長する必要も、家宅捜索をする必要もない。
では、なぜなのか。謎を解くヒントの一つは山口容疑者の供述にあるかもしれない。