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読者も一緒に成長を見守ってきた猫のちーちゃん
表紙ではおなじみ、猫のちーちゃん(「チビ」がいつのまにか「ちーちゃん」になった)。はじめは純野良、少しずつ家族らしくなり、今ではすっかり和田家の猫だ。表紙でも、時を経るごとにちーちゃんの表情が穏やかになっていく様が分かって、愛らしい。
和田さんが亡くなった時は、ふだんはあまり入りたがらない骨壺のある和室に入って、和田さんの側を離れようとしなかった。
見たままではなく、感じたままに一工夫。
仕事場のハサミは、ただ見たままを描くのではなく、想像で石と紙を足し、遊び心を忍ばせた。