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 同じくKis-My-Ft2北山が宮田と仲を深めたのは、宮田が主催するフットサル大会「宮田カップ」に参加した事がきっかけだ。

「一時期、北山が『ネコを飼いたい』と言っていたことがあったのですが、それを聞いた宮田が九州土産でネコの置物をプレゼントした事がありました。宮田も同じものを持っているそうで、北山は『お揃いだ』と喜んでいました。でも、そのネコの置物の名前は『タマ(玉森)』。ここにもグループ内格差はあるようです(笑)」(テレビ関係者)

2019年11月にリリースされた「Edge of Days」(通常版)。バックメンバーも大きく扱われるようになってきている

恵まれない状況でもオタクを貫く“ブレない強さ”

 宮田がこれほど人望を集める理由はどこにあるのだろうか。

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 宮田は「堂本光一くんみたいな王子様になりたい」と12歳でジャニーズに入所したが、その道のりは恵まれたものではなかった。

「ジュニア時代は『田組』や、その後継ユニット『田んぼ組』に入れられていました。田組は名前に『田』が入っているからという理由だけで集められた適当すぎるユニットでした。しかも念願叶ってデビューしたKis-My-Ft2でもバックメンバーだった。だが宮田は、迷うことも腐ることもなく、ブレずにオタクを貫いたんです。商売柄、格好を付けざるを得ない同世代のジャニーズにとって、宮田くんの飾らないところがうらやましく魅力的に見えるんでしょうね」

 10月2日に公開されたアニメ映画『劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~』では念願のアニメ声優デビューも果たした。“ブレない強さ”を武器に、各方面で活躍する宮田。9月に発売された最新シングル「ENDLESS SUMMER」では、かつてほどフロントとバックの格差は感じられない。

2020年9月にリリースされた「ENDRESS SUMMER」(通常版)ではフロントとバックの差がほとんどなくなった

宮田はジャニーズの潤滑油

「後輩が先輩を『くん付け』で呼んでいるのでフランクそうにも思えるジャニーズですが、体育会気質もしっかりある。しかし入所年月やデビューの順番で、その関係は結構複雑なんです。そんな中で宮田くんは後輩と『宮田会』で交流する一方、ジャニーズを去った中居や堂本光一、滝沢副社長、嵐の二宮和也と先輩からもかわいがられている。先輩、後輩に関わらず、フランクに笑顔で接する宮田くんはジャニーズの潤滑油になっているんです」(テレビ誌記者)

 ジャニー喜多川氏が亡くなり、現在もジャニーズ事務所は大きな変革期の只中にある。 “オタクの星”宮田俊哉は、そんな次世代ジャニーズの隠れたキーマンなのかもしれない。