人気ゲーム「ドラゴンクエスト」の世界観を舞台にした「ダイの大冒険」の新作アニメの放送・配信が始まりました。アニメ発表時、第1話と2話の放送でツイッターのトレンド入りを連発。四半世紀前に完結したコンテンツと思えない盛り上がりです。
同作の魅力は、原作マンガの質の高さにあります。1989~1996年に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載され、三条陸さん原作、稲田浩司さん画、ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの“生みの親”の堀井雄二さんが監修しました。当時もアニメ化されるなど人気となり、かさを手にして「アバーン・ストラッシュ!」とさけんだ記憶のある人もいるのではないでしょうか。
ドラクエに登場するモンスターや呪文、アイテムが次々と出て、仲間と共に魔王を倒すという、正統派のストーリーもワクワクします。しかし最大の魅力は、ダイをはじめ敵味方を問わない個性的なキャラクターではないでしょうか。イラっとくるせりふ、名言をつぶやいたり、弱みを見せたり……。実に生き生きと描かれています。
せっかくですから「ダイの大冒険」の原作マンガをひもといてみます。そして気になった人は、ぜひ原作マンガを読んで「アバンの使徒」になりきってみてはどうでしょうか。なおネタバレを好まない人は、これから先を読むのは避けてください。
「ダイの大冒険」とは
「ダイの大冒険」は、魔王が倒されてモンスターがおとなしく平和に暮らす島から始まります。勇者にあこがれる少年・ダイは、モンスター(鬼面道士)の「ブラスじいちゃん」、飛ぶスライム「ゴメちゃん」と暮らしています。最初に、二つの読み切りがありまして「デルパ!!イルイル!!」は、島に来たニセ勇者をモンスターの力を借りてやっつけるという話です。「ダイ爆発!!!」は、アニメ本編にも登場する気の強い姫・レオナの危機を、ダイが救うというものです。