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“令和のギャルタレント” みちょぱは、なぜ「おバカキャラ」を売りにしていないのか

“令和のギャルタレント” みちょぱは、なぜ「おバカキャラ」を売りにしていないのか

みちょぱは旧型ギャルタレのカウンター

2020/10/27
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「2020上半期テレビ出演本数・女性タレント部門ランキング」で5位にランクインしているギャルタレント、“みちょぱ”こと池田美優。

“みちょぱ”こと池田美優 

 テレビ業界には、顔ぶれが変わりながらも00年代から脈々と続いている“ギャルタレント枠”があり、みちょぱもその系譜を正統に受け継いでいるように思えるかもしれない。だがしかし、実は“令和のギャルタレント”であるみちょぱは、“平成のギャルタレント”とは一線を画した、真逆とも言える個性・才能でウケていることにお気づきだろうか?

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

みちょぱ(池田美優)(@michopa1030)がシェアした投稿 -

みちょぱ(池田美優)インスタグラムより

 

 そこで今回は恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーである筆者が、みちょぱという存在が、いかに“平成のギャルタレント”が作りあげた固定観念をぶっ壊し、今の地位を確立したか考察していきたい。

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有吉に寵愛され、今や番組MCもこなす

 00年代以降、バラエティ番組で欠かせない存在となっていたギャルタレント。

 タピオカ騒動や不倫疑惑を起こした末、今年7月に芸能界を引退した木下優樹菜や、ギャルファッション誌『Popteen』モデルからテレビ進出を果たした鈴木奈々が、目覚ましい活躍をしていたのは記憶に新しいだろう。

 ほかにも、ギャルファッション誌『egg』モデルとして活躍し、恋愛リアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)で脚光を浴び、「バイブス」という流行語を生み出した今井華。『Popteen』モデルからテレビのバラエティ番組でも人気となっていたものの、ペニオク騒動で自粛以降、テレビの露出がほぼなくなった小森純。彼女らが引っ張りだこだった時期もあった。

ぺニオク騒動以降、露出がほぼなくなった小森純の写真集『Pure』

 さらに記憶をさかのぼると、00年代にはバラエティ女王と言えるほど露出していた若槻千夏も、当時はギャルタレントだった。

 こういった“平成のギャルタレント”たちの共通点は、ズバリ、おバカキャラ。

 いささか常識が欠如しており、突拍子もないおバカな言動で笑いを誘うというのが彼女たちの需要の根底にあったのである。

 では、“令和のギャルタレント”筆頭であるみちょぱはどうか?

 彼女がテレビに露出し始めた頃は、旧来のギャルタレントのフォーマット通りに扱われ、おバカに見える演出がされていたかもしれない。だが今、みちょぱをおバカキャラという印象で見ている視聴者は、ほぼ皆無ではないだろうか。