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“令和のギャルタレント” みちょぱは、なぜ「おバカキャラ」を売りにしていないのか

“令和のギャルタレント” みちょぱは、なぜ「おバカキャラ」を売りにしていないのか

みちょぱは旧型ギャルタレのカウンター

2020/10/27
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 バラエティ番組では、毒舌で鳴らす有吉弘行に臆することなくツッコミを入れるなどして、上手に立ち回っている。2018年4月から約1年半放送された『梅沢富美男のズバッと聞きます!』(フジテレビ系)では、梅沢富美男の横で進行役も務めていた。現在も『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)に、沢村一樹、水野美紀といった人気俳優と並んで、MCの一人としてレギュラー出演中である。

ニッポン放送「#みちょパラ」ツイッター公式アカウントより

 

 特に有吉から寵愛を受けているのは有名。有吉は自身のラジオ番組でみちょぱのラジオ番組『#みちょパラ』を“姉妹番組”と公言するほどで、それだけ有吉が彼女のバラエティスキルの高さを評価していることがわかる。

『サンジャポ』では時事問題を斬る

 みちょぱはおバカキャラ扱いされないどころか、時事問題などに若者代表としてストレートに正論をぶつける役割を期待されていることも多い。当然、一般常識がなければ担えないポジションだ。

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 それが顕著に表れているのは、爆笑問題のワイドショー『サンデージャポン』(TBS系)。みちょぱは近年、『サンジャポ』でコメンテーター席に座り、準レギュラーと呼べる頻度で出演しているが、そこで世論の代弁者のように歯切れのいい発言で喝采を浴びることが多いのである。

©️AFLO

 例えば5月17日放送回では、立憲民主党幹事長の福山哲郎議員に対して舌鋒鋭くコメントしていた。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議副座長への福山議員の言動が問題視されていた際に、みちょぱは「なんか子供みたい」、「何も敬意も感じない」などと福山議員を糾弾。視聴者の代弁者としての役割を果たした形となったのだ。

 8月23日放送回では、女子高生モデルとの飲酒が発覚した山下智久の一件において、みちょぱは自身が飲み会に誘われたとしても「一人でも知らない人がいたら行かない」、「信用できないので」と発言。暗に山下の行動の軽率さを腐したようにも受け取れ、彼女の危機管理意識の高さに賞賛が集まったのである。

 おバカ需要で人気となっていた“平成のギャルタレント”は、そもそも時事問題でコメントを求められる番組に呼ばれることは少なかった。今のみちょぱが、旧来のギャルタレントの固定観念をぶち壊した“売れ方”なのは明白だろう。