ゆくゆくは芸能界のご意見番キャラ?
ここまでの話を聞いていると、みちょぱがただの“品行方正な良い子ちゃんタレント”なんじゃないかと思う人もいるかもしれない。だが彼女は強気で自分の芯を曲げないギャルマインドも、しっかり持ち合わせているのである。
5月18日、みちょぱは自身のTwitterにて、メイクを変えるたびに整形疑惑を持ち出してくる一般人にうんざりしていることを明かしている。そこでは「メイクで女は変われるんだわ! 女なめんな!」などとツイートし、「笑」を付けながらも鬱積していた気持ちを発散。好感度だけに依存した“品行方正な良い子ちゃんタレント”には、これを言う勇気はないはず。
余談として、『Popteen』モデル時代にカリスマ的人気を誇り、バラエティ番組などにも出演していた益若つばさや舟山久美子にも触れておこう。彼女たちはギャルタレントだったがおバカキャラ売りをせず、テレビでは“品行方正な良い子ちゃんタレント”路線で売り出していた。しかし、それゆえに毒にも薬にもならず、ブレイクしきれなかったように感じる。
さて、ここでみちょぱ以外の“令和のギャルタレント”にも目を向けてみたい。
現在のギャルタレント枠は、みちょぱと同じく『Popteen』で活躍していた“にこるん”こと藤田ニコル、『egg』モデルを経てアメリカ版の本家『バチェラー』に出演したことでブレイクした“ゆきぽよ”こと木村有希がいる。そしてこの二人もおバカキャラ売りはしていないのである。
【TV出演告知】
— みちょぱ(池田美優) (@michopaaaaa) October 7, 2020
あした、10/8 18:45〜
テレビ朝日「ロンドンハーツ」
今年もスポーツテスト
参加させて頂きました!!!
史上初の4連覇に向け
今回もめちゃくちゃ頑張りました😭
50TAと50PAのところにも
少しでてます!3時間スペシャル!https://t.co/rM39bXkrxd pic.twitter.com/woZPH0sGCS
共通点として挙げられるのは、明るく元気だがおバカキャラではないこと、自分の主張をしっかり持ち忖度ナシのストレートな持論・正論が言えること、などがあるだろう。さらにみちょぱとゆきぽよに関して言えばヤンキー気質も持ち合わせているため、その強気なスタンスに“的を射た正論”が乗っかることで、若者目線で時事問題をスッパリと斬ってくれる痛快さもある。
木下優樹菜や鈴木奈々らはおバカキャラ売りで消費されていったが、“令和のギャルタレント”筆頭のみちょぱは、“平成のギャルタレント”のパブリックイメージを逆手に取り、そのカウンターとしての常識・正論キャラでのし上がっていっているのである。
見た目が派手なため旧来の固定観念からバカっぽく見られがちだが、そこから繰り出される“的を射た正論”というギャップが、みちょぱの需要の根源にあるように思う。現在、若者たちの代弁者となっているみちょぱは、ゆくゆくは芸能界のご意見番キャラまで成りあがっていく可能性だって秘めている。