9月から10月にかけて、秋篠宮家のお出ましは目立っていた。秋篠宮ご夫妻が国立劇場で行われた文化庁芸術祭オープニングに臨席され、眞子さまが日本橋三越本店で「日本伝統工芸展」ご鑑賞とともに授賞式へ臨席されるなど、新型コロナウイルスの感染防止対策をとられながら、皇嗣家としての役割を果たそうとされているのではないだろうか。
10月20日、美智子さまは86歳の誕生日を迎えられ、「ご家族のことについては、公私の事を問わず、それぞれの方のご健康を願いながら、いつも遠くからひたすら静かにお見守りになっていらっしゃいます」というご近況が明かされた(宮内庁HP「上皇后陛下のご近況について」)。真摯に公務に臨み、皇室を支えようとされている初孫の眞子さまの今後について、ご案じなさっていることと拝察している。
眞子さまは「時計の針が再び動き出したかのような感覚」
眞子さまは、東京大学総合研究博物館の特任研究員として勤務され、「インターメディアテク」のウェブサイト上で、8月から立て続けに3つの「研究者コラム」を発表された。9月10日のコラムでは、電気が点いていないギャラリーを歩き回られた時のことを綴られている。
〈さて次はどこへ行こうかと思った瞬間に電気が点いた。わずか十数分の小旅行は終了し、見慣れた風景が戻ってきた。それはまるで時計の針が再び動き出したかのような感覚で、しかし私は、いつもと違うIMTも結構好きだった・・・などと、思い返すのである。〉
眞子さまがインターメディアテクで勤務され始めた頃、ダークスーツに黒ぶちメガネをお召しになり、少し緊張された面持ちでオフィスへと向かわれた様子が思い出される。2016年4月、眞子さまが特任研究員に就任されたと宮内庁が発表した当時、「任期は1年で最長5年まで更新できる」と報じられ、来年でその5年を迎えることになる。勤務先でも経験を積まれてきた眞子さまは、今どのようなご胸中でいらっしゃるのだろうか。